営業なんて仕事をしていると、歩いたり電車に乗ったり
時間調整の為にちょっとカフェに行ったり…
まぁまとまって落ち着く、ということがあまりなく
フラフラと出歩いたりしてることが多い。

外を歩き回って、一息する為に入ったカフェ
温かいコーヒーを飲むつもりで並ぶ。
同じくらいのタイミングで入った女性が、先にレジに並び

「アイスコーヒー」
を注文する。

こんなに寒いのに！
と僕は思う。
今アイスコーヒーなんて飲んだら、お腹を下しかねない。
そもそも、寒すぎて喉を通るかも分からない。

でも、それって
僕の外を歩き回って、冷えきってきた事情があるからそうなだけで、
その人は外がどんなに寒かろうといつだってアイスコーヒー
一択なのかもしれない。
それか、暖房がとてつもなく効いているオフィスを逃れるように出てきて、喉がカラカラ…冷たいコーヒーを
という状態なのかもしれない。

寒いからってみんながみんな、ホットコーヒーを注文するとは限らないよね。


なんて事を考えながら、ホットコーヒーを注文する。

席に着く頃には、例の女性は
美味しそうにアイスコーヒーを飲む。

横目で寒々しく、彼女を見ながら
ホットコーヒーで一息いれる。

はー、あったまる…

そう言えば、今日蕎麦屋で
温かいのにしますか？
と言われて、
いえ、冷たいので。
と言った事を思い出した。

きっと、お店の人もギョッとしたのかもしれない。

世の中は、そういう
バランスで成り立っているのかもなぁ。

ホットとかアイスとか
温かいとか冷たいとか

自由でしょ。

そもそも自由。な話でした。