先代九重親方へ寄せて
40代前半  愛知県
2016/08/07 8:38
先代九重親方へ寄せて
先代九重親方=本名・秋元貢氏、北海道福島町出身=の通夜が6日、東京都墨田区の九重部屋で営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や現役時代の師匠で解説者の北の富士勝昭氏(元横綱)ら約2千人が参列し、故人をしのんだ。

 部屋の土俵上に祭壇が設けられ、遺影はスーツにネクタイを締め、穏やかにほほ笑む姿だった。戒名には自身や家族の名前が入り「千久院殿金剛貢力優梢禅大居士(せんきゅういんでんこんごうこうりきゆうしょうぜんだいこじ)」。

 先代親方の死去で年寄「九重」を襲名し、部屋を継承した弟子の元大関千代大海は通夜を終え「本当にお別れ、という気持ち。次は自分が頑張らなきゃいけない」と決意を語った。

 先代九重親方は第58代横綱として、史上3位の31度の優勝を記録。「ウルフ」の愛称で国民的な人気を集め、平成元年に角界で初めて国民栄誉賞を受賞。現役引退後は九重部屋を継承し、千代大海らを育てた。

 7日には葬儀・告別式が執り行われる。また、九重部屋後援会は10月1日に両国国技館エントランスでお別れの会を開く。
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先代九重親方の部屋の稽古を初めて見に行くとき、親方がすごい方だから「関係者以外立ち入り禁止」とかになっているんじゃないかとドキドキしました。行ってみると一般人と見られるお客さんがたくさん見え、安心しました。先代九重親方が稽古場にいらっしゃると余計ピリピリした空気に見える稽古場。上の番付へ行けれないお弟子さんも一生懸命、稽古されていました。関取にサインや握手をしていただき、「サインしてくださってありがとうございました」と告げると「ありがとう」とお礼を言ってくださる方が何名か見え、先代親方や女将さんの人柄が伝わってきました。大相撲の厳しさ、稽古の真剣味、力士の素晴らしさを感じさせてくださった先代九重親方へ感謝しています。
親方がおっしゃった言葉で一番印象的だったのが「今の稽古、真剣に取り組んだやつ、手を挙げろ」でした。2、3人の力士だけが手を挙げ、親方の怒声が響いていました。私が力士だったらズルして手を挙げてしまうと思いました。本当に正直なお弟子さん方でした。
戒名にお子様の名前を全員入れられたのですね。私の父親も字は変えておりますが、戒名に私たち兄弟の名前が全員入っています。子煩悩で素晴らしいお父様だったのですね。先代鳴戸親方、先代放駒親方、北の湖親方、先代九重親方と次々と偉大な親方方が亡くなってしまいました。安らかに眠られ、どうぞ大相撲界を見守っていてくださいね。名古屋の栄駅前の地下街のテナント店に展示されていた先代九重親方のサイン、とても達筆でした。毎日、通勤のとき、それを見て励まされていました。今日、お別れですね。さようなら。今まで、お疲れ様でした。ありがとうございました。
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