大阪のおばちゃんは人類最強やで [パンチ]
70代以上  大阪府
2018/06/17 5:39
大阪のおばちゃんは人類最強やで [パンチ]
 
これまで何度か日記で紹介した、スーパーマーケットでよく遭遇するおばちゃんの話を久々に。

歳は60代後半くらい。
カラフルに染めた髪の毛、デカい地声、そして「LOVE ME」のロゴが入った原色のシャツをよく着ている、例のおばちゃんである。
手首には、天神橋商店街で売っているような「宇宙四次元なんちゃらパワーブレスレット」が輝いている。


このおばちゃん、わての友達ではない。
名前さえ知らない。
でもやたらと町なかで会ってしまうねん。



☆ ★ ☆ ★ 

その日もわては食材の調達にスーパーへと向かった。

すると
「あー兄ちゃん、ここや、ここ。待ってたんや」
向こうからブンブンと腕を振り回し大声で呼び止められた。


大阪のおばちゃんは、名前も知らない男性でも誰かれなく親しげに「兄ちゃん」と呼ぶ傾向がある。

言っておくが、わてはこのおばちゃんと待ち合わせしていたわけではない。
偶然のバッティングである。
「ここやここ」
とか言われても困る[たらーっ(汗)]


その瞬間わては、蜘蛛の巣にかかった蛾のごとくバタバタともがき始める。
しかしそれもムダな努力と知って、覚悟を決めた。


「兄ちゃん、今日は何しにきたんや?」
そう聞かれる。
大阪のおばちゃんは会うと必ず予定を聞いてくるものだ。

しかしこれは単なる挨拶であり、実際は他人の予定にそれほど関心があるわけでもない。


そもそも
「買い物」
としか答えようがないではないか。

「ああ、おんなじや。あたしも買い物にきたんや、奇遇やね」
おばちゃんはニターとほほ笑む。

奇遇も何も、スーパーは買い物以外に来るとこではないやろ、と思いつつわても、こわばったほほ笑みを返す。




☆ ★ ☆ ★ 

「そうそうアンタ、〇丁目の難波次郎さん知ってるやろ」
両手をパチンと叩き、思い出したかのように、いきなりおばちゃんに聞かれる。


難波次郎さんて、それ誰やねん[!?]


大阪のおばちゃんは、自分の知り合いは他の人も必ず知っていると錯覚する節があるから困る

いつもわては調子を合わせて知ったかぶりしてえらい目に合うので、今日はビシッと言うたる。
「難波次郎さんみたいな、そんな人知らん」

「あ、そうかい、ほなら難波次郎さんのこと教えたるわ」

「いらんいらん、難波次郎さんのことなど、まったく知りたくもないし興味もないから」

「ええからええから、難波次郎さんのこと聞いて損はせえへんさかい」
おばちゃんは、難波次郎さんについて語りだす。

難波次郎さんの話を聞いても、損はしなくても得もしない気がするんやが・・・




☆ ★ ☆ ★

「分かった分かった、難波次郎さんのことは今度じっくり聞くさかい」
難波次郎さんの話の途中であるが、わても忙しい身なのでさえぎる。


するとおばちゃん、手のひらでわての肩をパチパチと叩いた。
大阪のおばちゃんはボディータッチ無しでは会話ができない傾向がある。

「ちゃうがな、ここからが本題や。難波次郎さんの行きつけの歯医者、淀川さんのことなんやけどな」
今度は歯医者の淀川さんが出てきよった。

って、歯医者の淀川さんっていったい誰やねん[!?]

人間関係がやたら拡大していき収拾がつかへん。


それやったら最初からすんなりと、淀川さんの話だけをしてほしい。
実に回りくどいがな。


「姉さん、淀川さんの話もじっくり聞きたいんやけど、残念ながら今日は急ぐんで買い物先にすますわ」
最近のわては、逃げ方を覚えたからね。

逃げるのは恥でもなんでもない、役に立つかは分からんけど・・・


「なんや急ぐんやったら、はよ買い物せんかいな。こんなとこで油売ってんと」

いや、あんたが引き留めたんやろが、と思いつつも何も言えない。
大阪のおばちゃんに口では絶対に勝てないから。
大阪のオッサンというものは、かくも情けないほど弱々しい存在だ。




☆ ★ ☆ ★ 

わてが買い物をしていると
「兄ちゃん今晩なんのオカズするんや」

わ! またおばちゃんが現れた。


「豚汁でも作ろかなと思うねん」

「やめとき、豚汁やったら、けんちん汁にしとき。あたしは豚汁があんまし好かん」

いや、おばちゃんの嗜好はどうでもいい。
豚汁が食べたいんや、わては・・・


「ほら、ゴンボさん安いから買うときなさい」
大阪人は食べ物にやたら敬称をつけたがる。
飴 → あめちゃん
芋 → おいもさん
粥 → おかいさん

ごんぼさんとは、ゴボウのことである。

「さん付け」はするけど「ミスター・ゴボウ」みたいな言い方はしない。


おばちゃんは勝手に、ゴンボさんをわての買い物カゴに入れようとする。

「いらんし、今日はゴンボさんとか食べたい気分ちゃうし[たらーっ(汗)]
わては必死に抵抗する。


「姉さんとこでキンピラでもしたらええやん。最近のノーベル賞で、ゴンボさん食べたらめっちゃ美人になるって研究されたらしいで」

「なに言うてんねん。それ最近の研究ちゃうがな。5年前の『ためしてガッテン』で志の輔が言うてた話やないか」
大阪のおばちゃんの健康情報は、ほぼ『ためしてガッテン』で得ていることを忘れていた。



「これ以上美人になったら吉永小百合こえるがな。それに、なんでキンピラ作らなあかんねん。あたしは指図されるんが嫌いやねん」

「ナンデヤネン、さっき俺にはけんちん汁しろって押し付けたやんかい」

「それはそれ、これはこれ[exclamation] 別な話や」

出た! 大阪のおばちゃんの必殺技「それはそれ、これはこれ」殺法。
こいつを使われると何も言えなくなる。


「それにあたしは、小さい頃からゴンボさん食べたらお腹ゆるなんねん。あんたもよー知ってるやろ」

知らんがな・・・
なんでおばちゃんの子供時代のことまで。
何度も言うが、このおばちゃんは名前も知らないし友達でもない[たらーっ(汗)]




☆ ★ ☆ ★ 

わてが買い物した商品を袋に詰めていると
「兄ちゃん、ええもんあげるわ。遠慮せんでええさかい」
おばちゃんが、わてに一枚の紙を差し出した。

「ええもんて、これスーパーの応募ハガキやんかい。無料でなんぼでもそこに置いてあるヤツやがな」

「そう言わんとレシート貼って応募してごらんなさい。当たったら山分けしよな」


なんで山分けせなあかんねん、と思いつつも
「よっしゃ、当たったら半分姉さんにあげるわ」
と、わても調子のいい返事をする。


するとおばちゃん、ほほを染めてウインクしてきた。


ハガキをじっくり見ると
「一等 有馬温泉の旅 宿泊ペアご招待」
となっていた。


ブルルルル・・・[たらーっ(汗)]

あかんあかん、こんなん間違って当たってもうたらシャレになれへんがな。




大阪のおばちゃんは強烈な破壊力を秘めている。
人類最強の兵器だ。

でもね、愛らしさも併せ持っているから、なぜか憎めないんよね。

それに比べたら、大阪のオッサンは何も取りえがあらへんけどね(笑)




【注】

個人の感想です

すべての大阪のおばちゃんが、こうではありません

応募ハガキは、スタッフが責任をもって処分しました
コメント不可

コメント

70代以上  大阪府

2018/06/17 7:13

3.  >>1 結@虎党〓[揺れるハート]執念さん
おは(=゚ω゚)ノ

これはもうウナギ・・・ではなく、どじょう(土壌)やな。
遺伝子に刻まれた笑いの資質と、それを育む環境の相乗効果のなせるわざ。

それが当たり前となっているから、特別何も感じないんやけど。
ま、関東の人から見たら、漫才かもね!(^^)!

40代前半  東京都

2018/06/17 7:09

2. おはようございます。
大阪のおばちゃん、面白さが安定してますね~[泣き笑い]
こんな風になると賢いのか、悪賢いのか、何なのか、分からなくなってきますね~[泣き笑い][泣き笑い](ハイレベルな天然ボケかも知れない)

40代半ば  東京都

2018/06/17 6:57

1. (。・・)ノぉはょぅ♪

大阪府のオバチャン←一般人
でもお笑い見てるみたいやね(笑)
それだけボケたり突っ込んだりしながら会話するって難しい[あせあせ(飛び散る汗)]
生まれついての関西人気質なんだろうね[にこにこ]
私なら返すのに頭グルグルしちゃう(*´▽`*)

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