爽やかな風が、幸せな気分を運んできてくれた
☆ ★ ☆ ★
身を焦がすような暑さも少しずつやわらぎ、蝉の鳴き声が秋の虫のさえずりへと変わっていく。
残暑は厳しいけれど、秋の訪れが一歩ずつ近づいてくる風の匂いがする。
週に3回ほど、河川敷を走っている。
五キロのランニング。
真夏は暑さで身体がきつかったが、だんだんと走るペースや距離がのびてきた。
鼓動を聞きながら走っていると特に、季節の変化を敏感に肌で実感できる。
☆ ★ ☆ ★
その日も河川敷をマイペースで走っていた。
前日の雨で地面にぬかるみや水たまりができていて、道幅が狭くなっている。
走りづらい。
いつもより早めに切り上げようか、と考えランニングから歩きに変えると・・・
「すみません、通らせてください」
と後ろの方から声がした。
振り返ると、キャップをかぶった小学3年生くらいの男の子が、自転車をこいで近づいてきた。
坊やを先に通してあげようと道の端によけると、彼は自転車から降りた。
そして、ちっちゃな体で自転車を押して歩きだした。
水しぶきをあげないようにしてくれる、坊やの優しい心配りに感心する。
今どき自転車でも車でもそうだが、歩行者の横を平気で猛スピードで駆け抜けていく者がざらにいる。
ベルやクラクションをけたたましく鳴らして、どや顔で蹴散らせていく連中も多い。
それに比べてこの坊やは、なんと礼儀正しくて行き届いていることだろう。
親御さんの躾がちゃんとしているのだろうし、素直な子供なんやろね。
☆ ★ ☆ ★
坊やはピョコンとこちらに向かってお辞儀をすると、また自転車にまたがった。
こちらも手を降って、走り去る坊やを笑顔で見送る。
そしてまた自分も、ランニングを再開した。
わずかな時間のふれあいなんやけど、とても良い気分になれたんや。
良い気分になると、その日1日が晴れやかに過ごせる。
その日のランニングは、気分良く、いつもより多くの距離を走ることができたよ。
台風の直撃とかあってウンザリしていたけど、たまにはこんな心地よい風が吹きぬけていくこともある。
こんな爽やかな風なら、いつでも大歓迎だ。
コメント
2018/09/10 5:41
2. >>1
もも
プロフ必読でお願いしますさん
おはようさん(#^^#)
その日はね、一日中気分がよくて。
大人ももっと子供を見習って学ばなあかんなと感じたよ。
教えられた思いです。
ありがとう(^^)
返コメ
2018/09/10 5:36
1. おはよございます(^ ^)朝からほっこりなお話(^ ^)ステキなお話ですよね!
返コメ