二つの顔を持つ子猫、三本足になった仔犬
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最近、アメリカのオレゴン州で、顔が二つある子猫が誕生した
母猫のおなかにいるとき、二匹が癒着してしまったらしい
飼い主一家は子猫を
「ビスケット&グレイヴィー」
と名付け、愛情をもって育てていく決心をする
「誰にも譲るつもりはありません、この子の命をつながないと」
そう語っていた
残念なことに、ビスケット&グレイヴィーは短命で命を終えたけど、優しい飼い主に愛されたことが幸せだったと思う
★ ☆ ★ ☆
このニュースを知って、僕が幼いころに遭遇した、ある男性と仔犬の思い出がよみがえってきた
何年か前ワクワクの日記で書いた
「三本足の仔犬」
という日記
以下に再アップしておきたい
世の中には、虐待されたり棄てられたりする不幸な動物たちがいる
一方で、不自由な境遇の中、愛情を深く受ける動物もいる
そのことが伝わればいいな
↓ ↓ ↓ ↓
★ ☆ ★ ☆
【三本足の仔犬】
これは、僕が小学生の頃のできごと。
☆ ☆ ☆
町内に、やせ細った柴犬が棄てられていた。
まだ仔犬だった。
もともと飼い犬だったようだけれど、飼い主が引っ越し先では飼えないということで、無慈悲に棄てられたらしい。
狂ったように飼い主を捜してさまよっているうちに事故にあったらしく、右の後足が半分腐ってちぎれかけていた。
不憫に感じた町の人たちが保護しようとしても、かわいそうにすっかり人間不信になった仔犬は、人を見ると怯え、足をひきづりながら逃げてしまう。
町内に、ケンさんという60代のひとり者の男性がいた。
もともとは腕のいい大工だったけれど、現場で木材が崩れる事故に巻き込まれ、利き腕が不自由になってしまった。
それ以来荒れた生活をするようになり、廃品を売ってわずかばかりの金を稼いでは酒ばかりを飲んでいた。
そればかりか、酒を飲んではケンカをし、すっかり町内の鼻つまみ者に成り下がっていた。
☆ ☆ ☆
ある日ケンさんが気まぐれに、酒のつまみにしていたソーセージを3本足の仔犬に差し出した。
最初は怯えていた仔犬は、ゆっくりケンさんに近づいてきてクンクンとにおいをかぎ、ソーセージをがつがつ食べ始めた。
よっぽどお腹が空いていたのだろう。
誰にもなつかなくなった仔犬は、ケンさんだけには心を開いたのだ。
「俺もこいつも3本足で棄てられた身やから、気が合うんやろなあ」
ケンさんは寂しそうにそう言った。
仔犬は「マメ」と名づけられ、ケンさんに飼われることになる。
町の人たちがお金をカンパして、獣医にみせることになった。
衰弱はひどかったが、命は持ち直した。
ただ、腐りかけていた足は救えず切断された。
☆ ☆ ☆
マメと暮らすようになってケンさんは酒を一切飲まなくなった。
現場での軽作業の仕事も始めた。
「こいつの医者代を稼がなあかんからな」
ケンさんはニコニコしながらマメの頭をなでていた。
マメも嬉しそうに、ケンさんをペロペロなめていた。
失った足に、ケンさんは木材とゴムを使った義足を作ってはめてやった。
腕利きの大工だったケンさんだけど、利き腕が不自由になったからかなり苦労したようだ。
義足をつけたマメと散歩するケンさんは、晴れ晴れとした顔をしていた。
☆ ☆ ☆
でもその幸せは半年ほどで終わってしまった。
病気がちなマメが旅立っていったのだ。
マメを失ったケンさんは、その亡骸を抱え道の真ん中で大声をあげて泣いていた。
あまりに気の毒な姿に、周りの人も声をかけられなかったほどだ。
やがて、病気で働けなくなったケンさんも、施設に入所することになる。
わずかばかりの荷物だけを持って。
その中には、マメに作ってやった義足も形見として入っていた。
町内の人たちにあいさつまわりをしながらケンさんは
「マメと暮らせた半年は、ほんまに幸せでした」
そう語っていた。
「マメも、ケンさんと暮らせて幸せやったはずやで」
町の人もそう声をかけていた。
うん、きっとそうだ。
短い命だったけど、マメもケンさんに愛されて喜んでいたに違いない。
【写真】
ビスケット&グレイヴィー
コメント
2020/06/04 5:42
24. >>23 ででぽぽ[多忙につき留守がち]さん
ちゃんと受け入れてくれた猫の飼い主が立派だねえ
「この子がうちへ来てくれたのは何か意味がある」
亡くなったあとも、そう語っていた
ケンさんとマメもそうなんだけど、時間じゃないんやと思った
たとえ短い関係でも、どれだけ深く関われるか
それが大切なんやろな
( =^ω^)
俺の生まれ育ったのは貧乏長屋だけど、人情は豊かなところだったなあ
(⌒‐⌒)
返コメ
2020/06/03 23:45
23. 顔が2つって衝撃だけど、好きでそうなった訳
じゃないし、よくぞ最後まで可愛がって
面倒見てくれたよ~.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.
マメとケンさんも、お互いに出会えて良かった!
マメが早くに旅立ってしまったのは、悲しいけど
一緒に過ごした時間は幸せだったよね?!ฅ^•ﻌ•^ฅ
町の人だちがカンパして、獣医さんに行けたのも
優しぃしすごぃと思うε٩(๑>ω<)۶з
お金も大事だけど、やっぱ気持ち…
思いやりだよね☆
返コメ
2020/06/03 5:44
22. >>20 ひろりん![[黒ハート]](https://img.550909.com/emoji/ic_b_heart.gif)
さん
おはYO♪(*^^*)
誰もが、愛する誰かの為になら必死になれるんよね
それは人間だけやなく、動物の為にでも
そういった意味で、巡り合うべくして巡り合う
そんな縁を感じるよ
うちも犬や猫を飼っていたから、それぞれの思い出があるんよ
中には、短い生涯で悲しい別れをした時もあるけど、共にいられた時間は輝いているね
(^-^)
返コメ
2020/06/03 5:39
21. >>19 てんこさん
おはまいどん('ω')
犬とか猫って、それこそ何千年も昔から人に飼われていた
だからよりいっそう身近な存在でもある
そういった生き物から学ぶことって、多いんやと思うねん
これは人も動物も同じやけど、寿命ってわからないやん
いつまで生きていけるのか
そうだから、一緒にいられる時間が貴重なんやね
こちらこそ、ありがとう(^o^)
返コメ
2020/06/03 0:50
20. こんばんみ(^O^)
ワンちゃんの為にって仕事を頑張る
ええ話しやな
平気で放置する飼い主に爪のあか煎じて飲めって言うてやりたいで~ッ!!
子どもの時から震災までワンちゃん飼ってて
今の家に引っ越す時にペット飼うん駄目で手放すとき寂しい思いしたわ!←散歩いこって連れ出してんけど何か察したみたいで2匹共
うちにまとわりついて中々離れんかったで(..)
返コメ
2020/06/02 23:54
19. おばんです。
なんと言っていいんだろう。
アンビリバボーで放送してもいいくらい
感動する
しかも実際に存在するワンコとニャンコ
なんだね!
とても良い話です。
こちらこそガロンさんに
お礼申し上げます(╹◡╹)
返コメ
2020/06/02 19:48
18. >>17 福助さん
優しいご両親やねえ
(*´▽`*)
夜逃げするくらいやから、その近所の住人もせっぱつまっていたんやろな
でも、犬を置いてけぼりしていくのはあかんわな
残された犬は、ずっと心に傷を負って生きていくわけで
でも、りつが新たな家族になって良かった
顔にマジックで名前を書かれているのは、ちょっと笑ったしまったけど
生涯、助けられた恩を忘れなかったことでしょうね
返コメ
2020/06/02 19:27
17. ケンさんとマメくんの話、涙が止まりませ~ん(つд;*)また、ふたりが来世でも出会えるといいですね。
その昔、私が小学生の時に、近所の母の同僚家族が犬だけを残して夜逃げしてしまいました。
犬を見に行くと顔に大きく「りつ」とマジックで書いてありました(◎-◎;)!不憫に思った両親は「りつ」を飼い始めました。りつの散歩役は私で、いつも父と同じ車をみつけると走り出すので、追いかけるのに必死でした笑
生き物は家族なんですから、大切に最後まで一緒に過ごして欲しいと切に願いますよね。
返コメ
2020/06/02 19:10
16. >>15 マリネさん
おつ('ω')ノ
動物は飼い主を信頼している
だからよけいに、それを裏切ったらいけないと思うねん
また人間の方も、動物を頼りにしている
お互いが、求め合っているんやろね
人間同士が殺伐とした世相の中、
この思い出話が、なにがしかの支えになってくれたのならら、嬉しいよ
(^-^)
返コメ
2020/06/02 18:35
15. ガロ兄ちゃんおつかれ
日記よんで涙があふれてきたよー
。・(つд`。)・。
アタシ動物だいすきだから
よけいに泣ける
いっぱい愛情をもらったマメはよかったね
ケンさんのやさしさもステキだよー
返コメ