不定期で連載している「犯罪と被害者の人権」日記。
重く昏いテーマなので、苦手な方はどうか閲覧をご遠慮下さい。
以下の文章では特に、国民から選ばれた「裁判員」と、国家公務員の『裁判官』の違いに留意して読んでいただきたいです(日記の末尾注釈参照)
2009年、某県で一人の女子大生が殺害された。
犯行を犯したのは当時40代の男。
面識の無い女子大生の部屋に押し入り、数千円とキャッシュカードを盗んで殺害し放火まで行った、残虐非道な手口。
この男、過去にも強盗や強姦を繰り返してきた卑劣な犯罪者である。
今回の犯行も、出所後わずか1か月半だったと聞く。
地方裁判所で、国民代表の「裁判員」が関わった「死刑判決」を、加害者弁護側がこれを不服とし控訴した。
最高裁(こちらは「裁判員」は関与しない、プロの『裁判官』のみで判決を下す)で、その「死刑判決」が破棄され、『無期懲役』に減刑されてしまう。
こんなデタラメな裁判がどこにある
![[exclamation]](https://img.550909.com/emoji/ic_biccuri.gif)
最初から無期懲役の結論ありきの出来レースじゃないのか。
俺は、はらわたが煮えくり返る怒りを覚えた。
被害者の遺族は、この無期懲役の判決を聞き慟哭されたという。
かねがね俺は、日本の司法の矛盾を日記で書いてきたが、もはやこの国に正義は存在しない絶望に苛まれる。
無期懲役と言うのは、終身刑ではない。
(そもそも日本には終身刑は無い)
終身刑ならまだしも一生刑務所にぶち込んでおけるが、無期懲役なら下手をすれば、10年もたたないうちに社会に戻ってくる事も考えられる。
断言してもいい、この悪魔にも劣る犯罪者は、また再犯を繰り返すだろう。
新たな罪もない犠牲者が生まれる。
なぜそこまで「被害者の人権」より、卑劣な『犯罪者の人権』を護りたいのか
あまりに現実社会から乖離した司法を正すため、国民に多大な負担を強いて「裁判員制度」が平成21年から始まった。
それに選ばれた「裁判員」は仕事を休み、家庭や家族に負担をかけながらも、裁判に参与する責務を強いられる。
裁判を聴き資料を読み、目を覆いたくなる殺害現場の写真をも、裁判資料として見せられたかもしれない。
熟慮を重ね、苦しみ、そして下した死刑判決の結論…
その「裁判員」の声はあっさり踏みにじられた。
遺族の願いも砕かれた。
それらを踏みにじり砕いたのは、プロの『裁判官』だ。
いったい民意が反映されないなら、何のための「裁判員制度」だ
その要因の一つに『永山基準』と呼ばれるバカげた死刑判断基準が、日本の裁判にはある。
その中に、
『複数を殺害しないと死刑の適用はない』
という、誰もがあきれはてる基準が存在している。
いくら残酷な殺人を犯しても被害者が1人なら、死刑にならない。
2人でもまずならない。
具体的な数字は明示されてはいないが、3人以上の殺害がないと、死刑を適用しないとも言われている。
数学の計算問題やないねん
こんないかれた判断材料(永山基準は刑法の条文ではない)を予定調和のごとく使うプロの『裁判官』は、いったい被害者の命をなんだと考えているのか。
(永山基準と、そのもとになった未成年の連続殺人鬼永山事件については、またいつか取り上げたい)
職業『裁判官』は、法曹界でもトップクラスのエリートだ。
幼少の頃から誰より勉強ができ偏差値が高い学歴を有し、司法試験やその後の修習生でも、ひたすらトップを走ってきた者だ。
勉強ばかりしてきたから法律の条文しか知らないから、現実の社会に疎いのかと揶揄したくなる。
言わせてもらう。
いくら勉強ができようがエリートだろうが、被害者側の無念に心を通わせられないような人間を、俺は軽蔑する。
裁判が被害者や遺族を救済できないのなら、いったい誰が、どんなシステムが、国民や社会を護っていけるというのだ。
【紛らわしい用語解説】
「裁判員」
平成21年から始まった裁判員制度に基づいて選ばれる、国民の司法参加者
『裁判官』
司法試験合格後、司法修習生を経て、職業として携わる公務員
この日記では裁判員関連の用語を「」
裁判官関連を『』で区分しました
コメント
2015/03/02 22:14
73. 過日から死刑基準は「永山事件」でしたが
「光市母子殺人」で18歳少年に対して
下された死刑判決で変化は見られていると
思います。
少し誤解がある様ですが、裁判官は
法に照らし合わせて裁量を下す職務です。
個人の思考や感情を移入してはならない、
全てに対し公平である事が責務です。
市民感情や道徳と判決裁量に乖離が
あるのは、現行法が古すぎて昨今の
凶悪犯罪にそぐわない事も一因。
裁判官は確かに融通は利かないが、
「勉強しか知らない人でなし」と
言うことでは無いと思います。
返コメ
2015/03/02 20:06
72. >>71 アギーさん
飢える家族のためパンを盗んだジャンバルジャンと、殺人を犯した者を一緒にはできないけど、でもこのテーマで日記を書くと多くの人が真正面から真剣に考えコメントを寄せてくれる。
俺自身とても勉強になるし触発されたりもする。
いろいろな気づきももたらせてくれる。
お礼を言うのはこちらの方だよ。
ありがとう。
返コメ
2015/03/02 19:59
71. >>69 ガロンさん
再度、丁寧にお答え頂いきありがとうございます。
①はレ・ミゼラブルを思い出します。改心しても社会が受け入れてくれないという問題。
更正すら出来ない現状もありうる。
②は感情的に過ぎましたね。高齢化の進む刑務所でこれは無理かな。
勉強になりました。ありがとうございます。
返コメ
2015/03/02 19:50
70. >>68 ティアラ
さん
初めまして。
重く昏い日記を読んで、共感のコメントまでいただけた事を、嬉しく感じます。
普段は介護だとかお笑いの日記を書いていますが、不定期にこのようなテーマを扱っています。
ありがとうございます。
返コメ
2015/03/02 19:46
69. >>64 アギーさん
1の立場に立つと、今の刑務所の環境だとあまりにぬるいと言わざるを得ない。
飯が食えるという理由で舞い戻る犯罪者が多いくらいだから。
そこではたして後悔の念が生まれてくるのか疑問だな
。
2の過酷な労働をさせるのは賛成だが、こうなると憲法違反の問題が生じてくるね。
俺は死刑制度の賛成者だからどうしても極刑を望むし、終身刑を採用するなら加算刑の懲役200年とかがいいのではないかと考える。
正解は何か、誰にも答えられない問題ではあるけど。
返コメ
2015/03/02 19:42
68. はじめまして![[わーい(嬉しい顔)]](https://img.550909.com/emoji/ic_smile.gif)
共感出来ます
返コメ
2015/03/02 19:35
67. >>63 イヴ
さん
初コメをありがとうございます。
その通りですよ。
3人以上でないと死刑の対象にならないなんて、まったく整合性もなければ説得力もない。
こんなものは一刻も早く廃止してほしいです。
殺人は何をもってしても償えない。
ならば加害者も同じ苦しみを味わうしか道はない。
自分もそのように考えます。
返コメ
2015/03/02 19:30
66. >>62 みわさん
俺も、日本は世界一の素晴らしい文化を誇る国だと自負している。
江戸時代なんて世界一の文化水準を誇っていたもん。
それだけに、政治やら司法やらの体たらくが本当に嘆かわしい。
それらも世界に誇れるようになったとき、日本は最上の国になれるはず。
返コメ
2015/03/02 19:25
65. >>61 寅次郎さん
年功序列というのは一長一短ですね。
ただ先輩であれば下の者に対して模範にならなければならないし、面倒をみる必要がある。
それをしないでただ単に自分が先だという意識で先輩風をふかすやつは最低だな。
さぼると効率化の違いをはき違えている人間は確かに多いです。
悪しき先例を廃止していくことが確かに求めらています。
現代は、様々な意味で分岐点でしょう。
返コメ
2015/03/02 18:33
64. >>53 ガロンさん
丁寧な解説をありがとうございます。
読ませて頂いた上での感想ですが、
①死刑よりも残酷か?→残酷かどうかよりも命つきるまで、悔恨の思いを持って刑務所で過ごすのはアリだと思います。
②税金→仕方ないことでしょうね。それを言うなら民営化(アメリカは企業の金儲けとかしてる)しかないかと…。網走の過酷な刑罰の復活もアリかな?
個人的には福島原発で、命が尽きるまで働かせたいです。緩慢な死刑かも知れませんが…
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