お父ちゃんも、人を撃ったことあるん?
70代以上  大阪府
2015/08/15 6:13
お父ちゃんも、人を撃ったことあるん?
以下の日記は、昨年の8月17日つまり終戦記念日の2日後にワクワクでアップしたものです。

今日は70年目の終戦記念日。

戦争と平和について少しでも考えていただけるきっかけになればと考えて、再アップさせていただきます。







一昨日8月15日は、終戦記念日だった。


仕事から帰り私は、テレビをつけた。
騒々しいバラエティーばかり…

私が子供の頃、毎年8月15日にテレビでは、終戦特番を、朝から夜までどの局もやっていた記憶がある。


とある終戦記念日にテレビをみていた私は、無邪気に父に尋ねた。
「お父ちゃんも、人を撃ったことあるん?」

父は否定も肯定もせず、ただ哀しげな顔を見せた。




父は40半ばで結婚したから、私とはずいぶん年が離れていた。
同級生の父親より、一回りも二回りも上で、子供の頃はそんな年寄りな親が嫌だった。
若いお父さんが羨ましくて仕方なかった。


物静かな人だった。
生き方が不器用な人でもあった。


私は戦後20年近くたって産まれたから、もちろん戦争を知らない。


父は若かりし頃、当時の多くの若者と同じように徴兵され戦地(南方)へ赴き、外地で終戦を迎えた。
その頃の苦労を、父はほとんど語りたがらなかった。


父や、当時の男たちは、人を殺めるために銃を手にしたのではない。
一銭五厘の赤紙と呼ばれる召集令状によって召集され、命を賭けて祖国や家族のために戦ったのだ。

戦争を知らず今の平和を享受している我々に、その事をとやかく言う資格のある者は誰もいない。




私は、戦争なんて断固反対する。
だから政治や外交手段で軽々しく交戦を支持する者を、軽蔑する。

冷戦が崩壊し四半世紀がたつのに、未だに右だ左だのの対立軸で、世界情勢を語る風潮も気にいらない。

ただ、どの立場であれ、戦地で苦労した人たちを冒涜するような言動や行為を許さない。



「人を撃ったことあるん?」
もしあの日に帰れるなら、愚かだった私は父に土下座し詫びたい。
子供だから無知だからと言って、何を口にしても許されるわけではない。



現代の平和は、尊い数多くの犠牲の上に成り立っていることは、絶対に忘れてはならない。
戦火で命を失った人たちはもちろん、戦地へ赴き銃を手に命をかけ散った人も、命からがら帰国した人も、同じく犠牲者である。



父が病気で他界してから何年もたつ。
貧乏な中、身を粉にして家族を養ってくれた。
そんな父の子供としてこの世に産まれ育てられたことを私は誇りに思う。

生前は父が苦手で、気恥ずかしくて口にはできなかった言葉
「ありがとう」
を捧げます。

照れくさげに父は苦笑いするだろうが…
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