休日の朝。
カフェでモーニングセットを食べながら、これから始まる一日に思いをはせる時間は、至福のひとときだ。
「今日は誰と出逢い、何が起きて、どんな思い出が生まれてくるのだろう」
とは言え実際は、スーパーで買い物をしてレジのお姉ちゃんに
「お客さんお金足らないんですけど」
と言われ、100円玉と1円玉を勘違いしていて恥をかく
そのくらいしか人とのコミュニケーションはなくて終わるんやけどね(笑)
それはそれとして、休日の朝は黄金タイムである。
先日初めて、よく噂を聞くコメダ珈琲へ行ってみた。
愛車のハーレーのエンジンに火を入れ爆音を響かせながら。
実際は口で
「ブローンブロロローン
![[exclamation]](https://img.550909.com/emoji/ic_biccuri.gif)
」
叫びながら自転車のペダルをこいでるんやが。
(かなり危ないおっさんである)
秋晴れの美しい空に包まれ、少しひんやりした風をまといながら、コメダに到着。
店に入ってカウンターを探していると、店員さんが席へ案内してくれた。
そうかそうか。
どうもドトールとかみたいにカウンターで注文するスタイルになれてしまっているから、テーブルで注文するのは逆に新鮮やな。
11時までは無料でモーニングをつけられるからと言うことで、それを頼む。
バターを塗った半切れのトーストとゆで卵。
昔懐かしいモーニングスタイルだ。
銀色の小さなピッチャーにミルクが入っているのも嬉しい。
このあたりのレトロな感覚が売りなのかも知れない。
ゆっくりと珈琲を味わっていたら突然、初めて女の子と喫茶店へ行った若い時の記憶がフラッシュバックしてきた。
当時の僕は昼間は肉体労働をしながら、夜間学校へ通っていた。
授業は夜の6時から始まる。
その日は掲示板に『休講』の貼り紙がしてあった。
同じく貼り紙を見ていた、同じ学科の女の子がいた。
ゆり子ちゃんと言って、僕と同い年だが、昼間はOLをしている、きりりとした大人っぽい女の子。
よれよれのジーンズ姿の僕とは違い、いつもきっちりとスーツ姿だった。
ひそかに思いを寄せていた子だ。
もし世の中に恋愛の神様がいたとすれば、まさにその瞬間、僕の背中を押してくれたのだと思う。
『今だチャンスだそれいくのじゃ』
そんな感じでね。
「こ、珈琲でも飲みに行かない」
思い切って声をかけてみた。
明らかに声は震えていた。
「うん、いいよ行こう」
ゆり子ちゃんも気安くOKしてくれた。
学校の近くにあった古めかしい喫茶店へ入る。
天井で扇風機(?)みたいなのが回っていて、テーブルにピーナッツの販売機なんかがとりつけてある式の喫茶店だ。
「せっかく来たのに休講やなんてショックやね」
ゆり子ちゃんが顔をしかめた。
そんな表情もクールで愛らしい。
「そ、そやな」
そう返事する僕は、内心では休講してくれた先生に拍手したい気分だった。
珈琲を注文し、ピッチャーのミルクをいれようとしたその時、突然右腕が震えだした。
そう僕は緊張しまくりだった。
まったくもてない僕は、当然ながら女性とつきあったこともなければ、もちろん2人で喫茶店などに入ったこともなかった。
悟られないよう、左手で右腕を抑える。
今度は左手も震え、やがて全身が小刻みに振動していく。
ブレークダンスだ
「どうしたん? 風邪ひいたん」
ゆり子ちゃんが心配してくれる。
「い、いや、仕事で筋肉痛かな、あはは・・・」
ごまかしてはみたが、テーブルの上にはミルクが飛び散っていた。
僕の手にもかかっていた。
ゆり子ちゃんがおしぼりで僕の手を拭いてくれた。
柔らかなあたたかい感触が伝わってきた。
また僕はブレークダンスを踊りだした・・・
そこで何を話したか、今はもう覚えていない。
ただ、仕方なくブラックで飲んだコーヒーの舌をさすような苦味だけは、今も鮮明に残っている。
当たり前の話だが、ゆり子ちゃんとその後は何の進展もなく、単なる同級生としての間柄でしかなかった。
彼女は卒業後しばらくして、会社の人と結婚したと聞いた。
僕は元来の怠け者なので、仕事と学業の両立が難しくなり休学することになる。
その後再び復学して卒業できたのは数年後となったが・・・
光陰矢のごとし。
強引嫌の仕事師。
(息抜きのギャグを)
月日は流れ流れ、青春時代は過ぎ去り、あの頃の2.5倍を生きている計算になる。
もてないのは当時と変わらないが、女性と喫茶店に入ってミルクをぶちまける事もなくなった(笑)
当時のピュアだった頃の自分はもういないけど。
心の奥の宝箱にしまった思い出を取り出すと、それはいつもほろ苦くて懐かしい味わいがするものだ。
あの時飲んだブラックコーヒーのようにね。
と、こんなきれいな終わり方ではこそばゆい。
で、コメダ珈琲にひとことだけ言いたい
「メニューにぜひともナポリタンスパゲッチーをくわえてくれ」
喫茶店で食べる、細切れのハムや玉ねぎがちょろっと入った、あのあぶらがギトギトしたナポリタンほど旨いものはないのだから。
スパゲティではなくて、スパゲッチーですよ
コメント
2015/10/06 16:54
40. こんばんは〓。
。
昔は喫茶店に入るのが冒険したみたいな感じの時代でしたなぁ
返コメ
2015/10/06 16:50
39. ほろ苦いでもは素敵な話しですね(//∇//)
若い頃
(この人一体なにやってんだろ?)
と思った人ほど実は思いを寄せてくれていたのかもしれませんね(回想♪)
返コメ
2015/10/06 16:37
38.
コメダないからな~~
ナポリタンて赤いウィンナーが入ってるんじゃないの~?
返コメ
2015/10/06 15:18
37. 誰しも、気恥ずかしい&甘酸っぱい思い出ってありますよね![[ぴかぴか(新しい)]](https://img.550909.com/emoji/ic_pikapika.gif)
![[ワイングラス]](https://img.550909.com/emoji/ic_wineglass.gif)
![[ほっとした顔]](https://img.550909.com/emoji/ic_face_relief.gif)
無理して大人ぶってみたり、知ったかぶりしてみたり
今なら余裕な事も、当時はすんごく頑張って背伸びしてましたねぇ
スレてしまった今となっては、コーヒーにミルクを入れるだけで手が震える様なピュアな頃が愛おしいですねぇ
返コメ
2015/10/06 15:07
36. こんにちは♪
自販機でジュースを買って冷やしました。
昼前に疲れたので女友だちと入ったら サラリーマンだらけでビックリして 珈琲、頼んで猫舌の私は急いでのんで 火傷(笑)
スーツ姿を見なれて無かったもんで
返コメ
2015/10/06 12:56
35. こんにちは~
大阪人は「ちゃ~しばけへん?」って女の子に言うと思ってた(笑)
うちの近所に昔のヤングレディがやってる喫茶店あってそこのメニューには「スバゲッチ」と書いてある…使い込まれた鉄板に目玉焼きが端にありスバゲッチの上には骨付きウィンナーが乗ってる。お世辞にもお洒落でも旨くもないんだけど行くと必ず頼んでしまう。しかもテーブルのインベーダーや麻雀、テトリスのゲームあるし…ガロン兄やん大喜びするかも?昔のヤングレディの話も下ネタ多いけど面白いし。福岡に来たら是非♪
返コメ
2015/10/06 12:54
34.
こんにちはヾ ^_^♪ いい想い出ですね。途中ジーンときましたが、最後のスパゲッチー?で我に返りました(´º∀º`)
バジリコスパゲッティもお願いしたいです 便乗で(笑)
返コメ
2015/10/06 12:44
33. ガロンさんまいどんドンマイな青春で…
コーヒーのミルクは容器に入っていた方が…美味しくいただけそうな気がする(^ー^)
ういういしさがええなー(* ̄∇ ̄)ノ
返コメ
2015/10/06 11:18
32. >>30 やよりんさん![[ほっとした顔]](https://img.550909.com/emoji/ic_face_relief.gif)
もう二度と戻って来ない時間だけに、時おり振り返って味わってみるのも悪くはないかな
誰にもあったウブな時代。
あわただしい毎日をおくっているから、よけいに愛おしく思い返されますね
返コメ
2015/10/06 11:16
31. >>29 ニャンタさん![[にこにこ]](https://img.550909.com/emoji/ic_smile.gif)
恥ずかしくも懐かしい思い出なんよ
ニャンタはコーヒーが苦手やから、喫茶店では紅茶かな?
それぞれの思い出や楽しみ方があるんやな
返コメ