ミルクをぶちまけた、若き日の恥ずかしさ
70代以上  大阪府
2015/10/06 7:03
ミルクをぶちまけた、若き日の恥ずかしさ
[クローバー]

休日の朝。
カフェでモーニングセットを食べながら、これから始まる一日に思いをはせる時間は、至福のひとときだ。

「今日は誰と出逢い、何が起きて、どんな思い出が生まれてくるのだろう」


とは言え実際は、スーパーで買い物をしてレジのお姉ちゃんに
「お客さんお金足らないんですけど」
と言われ、100円玉と1円玉を勘違いしていて恥をかく[あせあせ(飛び散る汗)]

そのくらいしか人とのコミュニケーションはなくて終わるんやけどね(笑)


それはそれとして、休日の朝は黄金タイムである。




[自転車]

先日初めて、よく噂を聞くコメダ珈琲へ行ってみた。

愛車のハーレーのエンジンに火を入れ爆音を響かせながら。


実際は口で
「ブローンブロロローン[exclamation]
叫びながら自転車のペダルをこいでるんやが。
(かなり危ないおっさんである)



秋晴れの美しい空に包まれ、少しひんやりした風をまといながら、コメダに到着。


店に入ってカウンターを探していると、店員さんが席へ案内してくれた。
そうかそうか。
どうもドトールとかみたいにカウンターで注文するスタイルになれてしまっているから、テーブルで注文するのは逆に新鮮やな。

11時までは無料でモーニングをつけられるからと言うことで、それを頼む。

バターを塗った半切れのトーストとゆで卵。
昔懐かしいモーニングスタイルだ。

銀色の小さなピッチャーにミルクが入っているのも嬉しい。


このあたりのレトロな感覚が売りなのかも知れない。



ゆっくりと珈琲を味わっていたら突然、初めて女の子と喫茶店へ行った若い時の記憶がフラッシュバックしてきた。


[喫茶店]


当時の僕は昼間は肉体労働をしながら、夜間学校へ通っていた。



授業は夜の6時から始まる。
その日は掲示板に『休講』の貼り紙がしてあった。

同じく貼り紙を見ていた、同じ学科の女の子がいた。

ゆり子ちゃんと言って、僕と同い年だが、昼間はOLをしている、きりりとした大人っぽい女の子。

よれよれのジーンズ姿の僕とは違い、いつもきっちりとスーツ姿だった。

ひそかに思いを寄せていた子だ。


もし世の中に恋愛の神様がいたとすれば、まさにその瞬間、僕の背中を押してくれたのだと思う。
『今だチャンスだそれいくのじゃ』
そんな感じでね。


「こ、珈琲でも飲みに行かない」
思い切って声をかけてみた。
明らかに声は震えていた。

「うん、いいよ行こう」
ゆり子ちゃんも気安くOKしてくれた。


学校の近くにあった古めかしい喫茶店へ入る。
天井で扇風機(?)みたいなのが回っていて、テーブルにピーナッツの販売機なんかがとりつけてある式の喫茶店だ。

「せっかく来たのに休講やなんてショックやね」
ゆり子ちゃんが顔をしかめた。
そんな表情もクールで愛らしい。


「そ、そやな」
そう返事する僕は、内心では休講してくれた先生に拍手したい気分だった。



珈琲を注文し、ピッチャーのミルクをいれようとしたその時、突然右腕が震えだした。

そう僕は緊張しまくりだった。

まったくもてない僕は、当然ながら女性とつきあったこともなければ、もちろん2人で喫茶店などに入ったこともなかった。


悟られないよう、左手で右腕を抑える。

今度は左手も震え、やがて全身が小刻みに振動していく。

ブレークダンスだ[exclamation]

「どうしたん? 風邪ひいたん」
ゆり子ちゃんが心配してくれる。


「い、いや、仕事で筋肉痛かな、あはは・・・」
ごまかしてはみたが、テーブルの上にはミルクが飛び散っていた。
僕の手にもかかっていた。

ゆり子ちゃんがおしぼりで僕の手を拭いてくれた。
柔らかなあたたかい感触が伝わってきた。

また僕はブレークダンスを踊りだした・・・



そこで何を話したか、今はもう覚えていない。
ただ、仕方なくブラックで飲んだコーヒーの舌をさすような苦味だけは、今も鮮明に残っている。

当たり前の話だが、ゆり子ちゃんとその後は何の進展もなく、単なる同級生としての間柄でしかなかった。

彼女は卒業後しばらくして、会社の人と結婚したと聞いた。

僕は元来の怠け者なので、仕事と学業の両立が難しくなり休学することになる。

その後再び復学して卒業できたのは数年後となったが・・・




[クローバー]

光陰矢のごとし。
強引嫌の仕事師。
(息抜きのギャグを)


月日は流れ流れ、青春時代は過ぎ去り、あの頃の2.5倍を生きている計算になる。
もてないのは当時と変わらないが、女性と喫茶店に入ってミルクをぶちまける事もなくなった(笑)

当時のピュアだった頃の自分はもういないけど。
心の奥の宝箱にしまった思い出を取り出すと、それはいつもほろ苦くて懐かしい味わいがするものだ。
あの時飲んだブラックコーヒーのようにね。



と、こんなきれいな終わり方ではこそばゆい。



で、コメダ珈琲にひとことだけ言いたい[exclamation]

「メニューにぜひともナポリタンスパゲッチーをくわえてくれ」

喫茶店で食べる、細切れのハムや玉ねぎがちょろっと入った、あのあぶらがギトギトしたナポリタンほど旨いものはないのだから。

スパゲティではなくて、スパゲッチーですよ[るんるん]
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コメント

60代前半  京都府

2015/10/06 11:03

30. 朝から ほっこり させて頂きました[ウッシッシ]
うちの近所にもコメダあって、たまに行きます。
昭和な感じが 居心地良いですよね[にこにこ]
日記読ませて頂いて、私の喫茶店デビューの日を
思い出しました。
みんな 似たか寄ったか[ウッシッシ][ウッシッシ][ウッシッシ]
喫茶店のマッチ収集が 趣味やった二十歳前後のウブな私は今は……どこ 行ったんだぁぁぁあ[げっそり]

70代以上  埼玉県

2015/10/06 10:58

29. いいなぁ。
元気もらいました。

70代以上  大阪府

2015/10/06 10:31

28.  >>26 ひろりん[黒ハート][ウィンク]さん
うちのハーレーを上回るベンツなんか(笑)

JAZZ喫茶とはオシャレやないか[グッド(上向き矢印)]
お茶しながら好きな音楽に耳を傾ける、至福の時間やな。

忙しい毎日、ゆとりタイムは大切にしたいよね[ぴかぴか(新しい)]

70代以上  大阪府

2015/10/06 10:27

27.  >>22 ミワ/寝不足(>_<)さん
いえいえ、つつましく清らかな青春時代をおくっていましたよ[ほっとした顔]

その反動が年を経るごとに強くなってしまい、今ではこのざま[たらーっ(汗)]

これが逆やったら良かったんやけどね。

50代後半  兵庫県

2015/10/06 10:26

26. good モーニング娘。[ウッシッシ](笑)

そんな時代も~[るんるん][カラオケ]あったんやなぁ〓[目]
カワユスゥ[ウッシッシ]

おねぃさんは高校の裏門すぐの溜まり場のきっちゃ店やったどぉ(笑)

今は 家近のコーシー専門店のJazz喫茶がお気にで[自転車]ベンツで行っとるで[走る人][ダッシュ(走り出すさま)][ウッシッシ]

70代以上  大阪府

2015/10/06 10:25

25.  >>21 ぎんじろうさん
昔はウブやったかも知れないけど、今はその片鱗はまったく消え去って、ウググって感じやな(笑)

確かにビールのグラスはよく震えるけど、それは飲んだくれて酔ってへべれけになっているだけやな[ウッシッシ]

70代以上  大阪府

2015/10/06 10:22

24.  >>20 [ハート]うさこ[ハート][ぴかぴか(新しい)]さん
マイ丼[喫茶店]

アーモンドバター[!?]
これまた食欲を刺激してくるワードやなあ(笑)

コメントを読んでいたら全国のモーニング食べ歩きをしたくなってきたで。

ぜひおさむんと走ってちょうだい[指でOK]

70代以上  大阪府

2015/10/06 10:17

23.  >>19 定家⑤(my lover (´,,〓ω〓,,`)リガ㍉)さん
昔ながらの喫茶店は、コーヒーの値段でモーニングがつくとこがあるけど、チェーン店は最初からセット価格やもんね[喫茶店]

2015/10/06 10:08

22. 
おはよう(^-^*)/

やはり、誰にでも
新鮮な頃あるんですね[手(パー)]

ガロンさんだから
コテコテの青春時代だと
思っていましたよ(笑)

50代後半  滋賀県

2015/10/06 10:03

21. 
おはようさまです。

コメダさんは、ワタシの街にも二軒ほど。

画像を見たら、全く同じですね。

てか、ウブなんですね(笑)

今でも、ビールのグラスが震えるとか?
(笑)

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