無理できない時が誰にもある
人の身体と心は深くつながりあっている。
体の調子が悪いと心も元気がなくなるし、気持ちが落ち込んでしまうと体もけだるくなるものだ。
普段やたらとパワフルで活力溢れている者だって、堕ちる時は堕ちる。
心身がぐったりと疲弊してしまうと、息をするのさえ億劫になるものだ。
そんな時、そういう人を勇気づけようと
「元気出せよ」
「頑張れよ」
などと無責任に励ます事は、呼吸困難に陥っている者に対して、さらに首を絞める行為に等しい事さえある。
実際に、無責任な励ましに潰され、命を絶つ人も多い。
いくら頑張ろうとしても頑張れない時が誰にもある。
無理な時は何をしても無理なものだ。
俺も今まで何度か失敗している。
よかれと思ったふるまいが逆に相手の神経を苛立たせたり。
何年も前、まだ介護士になって間もないころ。
ある利用者さんの移乗を介助するときの話だ。
その利用者さんは立位が取りづらくて
「頑張って立ってください、さあ頑張って」
を俺は連呼した。
声援のつもりだった。
突然その人は泣き出してしまった。
「頑張ってもできないから苦しんでいるんですよ、だからつらいんですよ」
そう言われ、俺は頭を殴られた思いになった。
自分の軽々しい言葉が相手を傷つけていたことに気が付かなかったのだ。
頑張れ、だなんて誰でも言える。
自分は介護のプロだ。
ちゃんとしたアドバイスができて初めてプロと呼べるのではないか。
それからボディメカニクスを学んだり、話題になっていた古武術介護のセミナーに参加したりして人体の仕組みを学び直し始めた。
「足をあと5センチ後ろにひいて、手は遠くへのばして、引き寄せる感じで立ち上がってみましょうか」
抽象的な声援より具体的な方法を示せるようにしたいと考えた。
他人に「頑張れ」と無責任に言うなら、どう頑張ればいいのか、その頑張りどころを教えてあげられるのが本当のプロだ。
それができないなら何も言わない方がまだ親切だ。
俺はそう思う。
「頑張れ」が絶対的に悪い、というつもりはない。
ただこの言葉があまりに無責任に軽々しく使われている事に対しては危惧を覚える。
特に、精神的にまいっている人に対しては要注意だ。
言葉にはギラギラと鋭いやい刃がついている。
それは人を癒やすメスにもなるし、人を切り刻む凶器にもなる。
何も語らずそっと肩を抱きしめてあげる方が、何万語の言葉よりも相手を癒してあげられる場合もある。
今年の抱負じゃないけど、余計な言葉を慎んで、人の大切な心の領域を踏みにじったりしないようにしたいと、年頭に考えたんよ。
関係ないが「今年の抱負」と『愛しの毛布』
は似ているね。
とちょっと思った。
あ、余計なギャグも慎まないとあかんな(笑)
コメント
2016/01/16 8:16
5. おはようございます〓。
。
確かにそう言えますね、震災の時のがんばろうもだんだんと腹が立って来たものですよ…
返コメ
2016/01/16 8:16
4. >>2 風(フウ)さん![[exclamation]](https://img.550909.com/emoji/ic_biccuri.gif)
![[グッド(上向き矢印)]](https://img.550909.com/emoji/ic_good.gif)
おはよう
良かったところを誉めてあげる、それはとても素晴らしい関わりやな
介護士はやはり、利用者さんにいい気持ちになってもらえてなんぼやからね。
わてのギャグも誉められたい
返コメ
2016/01/16 8:12
3. >>1 定家Level③さん![[晴れ]](https://img.550909.com/emoji/ic_sun.gif)
![[ウッシッシ]](https://img.550909.com/emoji/ic_face_foppish.gif)
おはようさん
蛇足であり駄足なギャグを入れないと書けないんや
入浴介助後は特に腹が減るから、よけいに飲み食いするからなあ(笑)
行ってらっしゃい
返コメ
2016/01/16 8:11
2. おはようございます
移乗ひとつとっても介護は大変ですよね(*^^*)
私も「頑張れ」は言いません
私は「○○持って、1・2・3で立って」と必要最低限しか指示しませんが、移乗した後で「今日はお尻がしっかり上がってたよ。一歩前進したね」とできたことに対して誉めまくります。
どれだけ歳をとっても誉められることって、次の活力減になりますよね(≧∇≦)b
返コメ
2016/01/16 8:08
1. ガロンさん!おはよー(*^ω^)ノさん!
勉強になりました!
それと
最後の「愛しの毛布」 ナイスΣd(ゝ∀・)でした!
これからお仕事です!今日は風呂三昧っす!
(コレで痩せればラッキー)
返コメ