盾無の鎧外伝 『 義清の竹』 密約の巻
60代前半  茨城県
2011/06/14 0:01
盾無の鎧外伝 『 義清の竹』 密約の巻
1127年、…十二月、常陸の国 久慈郡金砂郷 に義清 の兄

義業( よしあつ)がいる。

十月二十日に亡くなった、父の法要を

年末ではあるが

同じ月命日である
二十日に、やるから
館に、来ないかとの
使いが来た。

法要の後、父の物語でもしないかとも。


そして、 義清は朝の8時には、武田館を出た。

武田館から義業の館までは、馬でいけば、1時間の距離である。

約束、の場所は、佐竹寺
山の中腹の開けた 場所にある、

佐竹館からも近い
兄とに挨拶して
本堂に向かい

住職に、挨拶してから法要は、始まった。

読経、 香華の手向け
親族と行っても
妻の実家の吉田家、
から来ていて
あとは、那珂郡の
那珂氏、江戸氏 久慈の中臣氏


などであった。


そして、法要が終わり、酒と簡単な膳 が
出て午後の3時ころには、招待客は

帰り兄と二人っきりになった。



兄は、義清に言った。

今日の招待客の、顔を覚えたか。


何を言われます、
今日の客は全て、 顔見知りの者ばかり。


義業 、それでは、ここだけの話、何処なら、やり、易い


義清、 やり易いとは?

義業、何処なら、潰し易いかと、問うておる。


義清、その儀なれば やはり、久慈の中臣かと…

義業 、ならば力を合わせて、追い出そうぞ、今日の法要は

顔定めと、追い払いの相談が目的じゃ

日時を決めて、共に

久慈郡を奪おうぞ!!
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