暇無し月ノ輪熊。

プリウスαの後部座席をフラットにし窓を
車中泊キットでキッチリ目貼り。

車内は断熱シートを敷きその上に毛布と
最後に寝袋。

寝袋の中は予め湯タンポを入れてある。
エンジンは停止状態だが寒さ対策は万全。

ミニコンロを再度取り出しテーブルの上へ…
スーパーで購入した天丼とレトルトアサリ汁、
食後にミカンと熱い珈琲。

アルコールは一切断った。
体調の事もあるし最近、決して良い酒と言う
訳でも無くなったから。

小型ラジオのスイッチを捻ると地方FM局で
懐かしのフォーク特集を放送してた。

流れてる曲は今の時期にぴったりなイルカの

「なごり雪」

しかしタイミング悪い。
今の私には運は無いのかも知れない。

もし友人を見つけても無理に帰宅を促す気は
更々無い。

これは奥さんからの要望。
彼女は旦那に休暇を与えたつもり…

逃げ出したのは兎も角責める気は無いとの事。
これなら探してる側も気が楽。

無責任なもので集団の中に居れば安心と
思いがちだがいずれ友人が勤務してた
会社は立ち往かなくなると思う。

社会人が雁首揃えて虐めね…
誰か1人を悪者に祭り上げ攻撃すれば
逆に結束力が強くなる？

そんな事はあり得ない。
自分には関係無い…
いや、そんなに世の中甘くないんだよ。

個人を集中攻撃すると言う事は何かの弾みで
標的が自分に降り掛かっても誰も知らん顔を
するに決まってる。

所詮烏合の衆で狡い奴だけが得をする。
今からが見物だ。

奥さんは会社側を許す事は無い！と言ってる。
何かの切り札があると私は睨んでる。

物理的圧力で潰す事を未だに私は考えて
しまうが果たしてどうなる。

「そろそろ出て来いよ…」

友人に対してもどかしい気持ちが収まらない。
それにしても風切り音が凄い…

沖に停泊してる貨物船の灯りがボンヤリ見える。