暇無し月ノ輪熊。

霞ヶ浦湖畔は雨がポツポツ…

寒さも強くなって来たし白い悪魔が
降るのは時間の問題。

夕食は軽めに済ませたので小腹が減った。
何があっても飯を食える！と言うのは幸せ。

ハムサンドを作って持参したのは正解…
ストックBOXにカップ麺もある。

熱い珈琲を入れハムサンドを頬張る。
この天気じゃもののけさんも来ない…

冗談目かしに考えてるといきなり着信。
番号は非通知になってるがピンと来た。

「もしもし…」

「……。」

暫しの無言。
思い付き言葉を放った。

「おい？奥さん体調崩して入院したぞ！」

「え！？ヽ(ヽﾟﾛﾟ)」

声を漏らすとは詰めが甘いしバレてる。
誤魔化すのが本当に下手だ。

「今、何処に居る？少しは冷静になったろ？
休暇を切り上げて帰って来たらどうだ？」

「今も銚子に居る。車中泊キツくなって
今日はビジホに泊まってる。」

「ふーん…好きにしろ。俺も他人の事情に
深く関わりたく無い。奥さんの入院は嘘だ…
せめて連絡入れろ。還暦近くの男が何を
やってんだ？借金背負ってる訳でもあるまい！」

「あ、ああ…心配掛けてすまない…」

「謝る相手が違うだろうが！すぐ奥さんに
連絡しろ！( ｀Д´)/」

「分かった…」

通話が切れた。
あとは本人次第。

他人の悪意は何処にでも転がってるし誰の
心にも多かれ少なかれある。

それを出させるか？
封じ込めるか？

私はどんな事があっても後者。
敢えて相手を怒らせて本性を出させる。

涼しい顔は認めない。
その為に物理的圧力を活用する。

喧嘩目的の大義名分の出来上がりだがその
代償として数え切れない恨みを持たれてる。
私は嫌われる事を気にしない。

彼にも夜明けが来れば良いのだが…
身近にある本当に大切なモノを失ったら
目も当てられない。

早く気付け！( ｀Д´)/