『殴られるのは怖いし、暴言を吐かれるのは、物凄く嫌だけど…それも慣れてしまえば何てこと無かったよ慣れるまでに時間は掛かったけどね。』
この言葉は、娘が私と一緒に暮し始めた頃に言ったモノである。
元旦那は仕事で家を留守にする事が多く、娘は元旦那の実家で祖母と叔母(私からすれば、義母と義姉に該当する)に育てられた。
離婚する時に、義母は私に『貴女では、○ちゃんを幸せに出来ない、出来るハズが無い！』と言い放ったのもショックだが、娘も『転校するのイヤだから、こっちに残るね』と言ったので、最終的に娘の意向を汲んだ形となったワケだが。
私は今から14年前に脳梗塞で倒れまして、それから右半身に麻痺が残っている。
それ故、包丁も上手く使えなくなり、ペンも箸も上手く使えなくなった次第である。
入院中は、酸素カプセルに入る等の高額な医療費が発生し、娘の事を抱っこする事すらままならないようになったのだ。
『貴女では、○ちゃんを幸せに出来るハズが無い！』…当時はそれを受け入れるしか無くて。
離れ離れになってから、娘は習い事させて貰ったり(塾やらスイミング、ピアノにフルート等々)で、私と会える日は、正月三が日と夏休み中に2泊3日のみ。
娘は私に電話して来るワケでも無く、きっと習い事とか友達と遊んだりするので忙しくしてるんだろうなぁ…と思ってた。
それが、中学3年生の夏休みに、珍しく娘の方から電話を掛けて来た。
暑くてセミが泣く気力も無くなるほどの日だった。
話しを聞くと、夏休みの塾の夏期講習で、毎日朝9時から夜10時まで、塾の自習室に缶詰め状態だったらしく、お昼休憩の時に抜け出して電話してきたって感じ。
それまで私は、娘はきっと幸せに暮らしてるものだと思ってたんだ。
でも実際は真逆だった…
部活での連絡するにしても、友達と話す時も、スマホを使う時は、リビングで義母か義姉が見てる目の前でないと使わせて貰えない、そればかりか、LINEの文字すら義姉がチェックして、問題無ければ送信して宜しだったんだとか。　
テストの点数が1点上がった時に、褒めるどころか『あんだけ金積んで塾に通わせてるのに、どうして1点しか上がらないの？』と罵声を浴びせて、グーで殴る。
娘は、あまりの痛さで涙を流したら、『反省した？』と言われ、娘も正直なもんだから『痛くて涙が出た』と答えたらしく、また殴られるハメとなり。
義母は、それまで『本当の家族だと思っているのよ』と言ってたクセに、ある日突然、真顔で『あぁ、アレ全部ウソだから』と。
義母も義姉も、自分のストレス発散の為に『これも○ちゃんの事を思っての事』と称して、暴言、時に本当の意味での暴力行為を続けてたらしい。
元旦那が実家に訪ねて来た日だけ、娘には手を上げないといったルールが存在してたんだとか。
私の所に来たばかりの頃は、頭の上に付いてるゴミを取ってあげようとしただけで、ビクッとなって声も出せずに泣き出す始末。
手を上に上げた時点で、殴られると勝手に反応するようだった。
大丈夫だよ、ママは何があっても殴ったりしないから…毎日のように、繰り返し娘にそう言い聞かせてた。
殆ど鬱病と変わらない感じになってた娘…その娘が言ったのが、冒頭部分に記した言葉である。
暴言暴力…それは決して人に対してしてはならない事だと思ってる。
真冬の寒空の下に『出来ないヤツは要らない、出ていけ！』と、外に放り出された事もあったらしいんだ。
それだって立派な暴力だと思う。
暴力に対して、決して許してはならぬと思ってる…それが例え誰が相手であろうとも。
それが、ここ最近になって急に元旦那を通して、義母から娘に【お手紙&お小遣い】と称して娘に接近して来ようとしてるんだ。
その手紙に書いてあったのは『○ちゃんが、いつか許してくれる日を祈ってます』と。
勿論、娘が読んでもいいよって言ったから、読ませて貰ったワケだが…
『許してくれる日を祈ってます』…って、何なのコレ、今更でしょ！
気付くのが遅いんだよ！！
思い出すだけで、胸糞悪いったらありゃしない。
思春期の女の子が、信じていた人に裏切られて、どんな思いをしたのか、殴られて物を投げ付けられて、寒空に放り出された娘の気持ちを考えた事はあるのか？！
ふざけるな！！
……と、怒りに任せて、ここで吐き出したけど、読んでて気分を害した人が居たら謝るね。
娘は、『許すとか許さないとかの問題じゃ無い』と言ってた。
その言葉には、どんな思いが込められているのかな。
私は、あの人達を許す事が出来るだろうか。
そんなこんなで、鬱々とした日々を送っている。