チンフルエンサー
男性のムラムラにより全世界で毎日のように無駄に放出される精子を別なエネルギーに変換できたならノーベル平和賞あたりはいけそう。
*********
20xx年
精子を動力に変換する方法を性科学者 朝立 逝男(あさだち いくお)が発明。
朝立は30年もの間、家族の涙ながらの制止を振り切り、朝夕に自身の精子を出し続け、精子を動力に変換する装置の開発に情熱を注ぎ続けた。後年EDになる。
EDと戦いながらも前進する姿に心を打たれた家族は、生死をかけながら精子をかける朝立を静視するのであった。
朝立は、この功績が認められノーベル平和賞を受賞する。受賞した賞金は全額 朝立のED治療にあてられたが、長年の無理がたたり受賞の翌年、朝立は帰らぬ人となる。
「なんのための研究だったのか…」
朝立の最後の言葉である。
10年後、世界初の精子自動車SVをトヨタが電撃発表。ご奉仕AIとVR空間、テンガ標準搭載。
SDGs(エスディー自慰ズ)。環境に配慮したエコなエロとして、【エロドライブ】がその年の流行語大賞にノミネートされる。
法律が改正され、彼女いない歴3年以上の成人男性に、3日に1回精子の提出が義務付けられる(納精義務)。亜鉛の価格高騰。
大量に精子を供給できる男性は、チンフル(ちん振る)エンサーと呼ばれ、世間の脚光を浴びることになる。
子供のなりたい職業ランキング1位 チンフルエンサー。性犯罪が激減。
チンフルエンサーになるために、彼女を作らない男(穴持たず)が大流行。ギンギラギンにさりげなくがオリコン1位。
若者男子のセックス離れが急加速する。
精子自動車SVは空前の大ヒット。やがて燃料となる精子が供給不足に。
政府は70代以上の男性にも意欲的な納精を求め、訪問エロ介護政策を推し進める。また、成人年齢を男性のみ14歳まで引き下げ。
独身で射精能力があるにもかかわらず、意図的に精子を提出しなかった場合は、10年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金とされる。
無子高齢化により、50年後、日本の人口が100万人を下回る。
日本人絶滅の危機を感じた政府は、結婚の枠組みにとらわれず、出会い頭にみだらな行為を促進する「乱れっ子政策」を推進する。
**********
あれ?平和どこいった?
コメント
2022/12/09 20:34
4. >>3 ぶたりんさん
機会があったらぜひ 笑
お亡くなりになられてますけども…
返コメ
2022/12/09 19:18
3. >>2 さとしさん
朝立さんの次の物語w
返コメ
2022/12/09 17:25
2. >>1 ぶたりんさん
生出 逝男の半生を描きながら反省してます。
返コメ
2022/12/09 17:17
1. オヤジギャグ盛りだくさんすぎてちょっと冷めた目で見ながらもある意味凄くて感心(笑)
返コメ