ひとりぼっちのクリスマス
30代前半  東京都
2019/11/08 0:36
ひとりぼっちのクリスマス
こんばんわ!そらです!
もうすぐクリスマスがやってきますね♪
って言ってもまだ1ヶ月以上先なのですが(笑)
クリスマスは楽しかった想い出や嬉しかった想い出がたくさんあるのですが高校生の時に1回だけ切ないクリスマスを経験しました。
高校2年の秋、当時僕は好きな女の子が居ました。その子は同じクラスの女の子でクラスではあまり目立たない女の子でいつも本を読んでるような子でした。好きになったキッカケは文化祭で暑い日にもかかわらず出し物のタコ焼きを初日の朝から最後の後片付けまで率先してやってる所を見てから好きになりました。普段は大人しくて授業中にふざけてバカな事ばかり言ってる僕を見て微笑んでる子なのに積極的に真面目に取り組んでる姿が凄く素敵に見えたのです。
そんな彼女の事を好きなのは僕だけではなく僕の友達もその子が好きでした!
お互いに各々の気持ちは知っていたのですがその事には触れずにいました(笑)
ある日、僕にその子と仲良くなる日がやってきました!
仲良くなったキッカケがたった1つの歌詞カード!
それは福山雅治さんの“HELLO”です!
その子がHELLOの歌詞カードを持ってて他愛もない会話から仲良くなって、一緒に帰るまで仲良くなりました。
僕にとって毎日一緒に帰る時間がとてもドキドキで、、、しっかり彼女を見て話す事さえ出来なくて…(笑)
帰りにTSUTAYAでHELLOをレンタルして何回も聴いて歌詞を覚えたりもしました!(笑)
HELLOの歌詞で“恋が走り出したら君が止まらない” “まだ誰も知らないトキメキ抱き締めて君と笑顔掴まえるのさ!きっと。”この歌詞を頭の中で繰り返して過ごしてました(笑)!
そんなある日、いつものように一緒に帰ってたらその子から相談事をされました。その内容が僕の友達が好きという内容でした。その子は僕の友達が今彼女が居るのか、どんな子が好きなのかを色々聞いてきました。僕は心に大きな穴が空いた感じになったのですがその子の事が本当に好きだったので友達の事を色々教えてあげました。
しかし、その友達もその子の事が好きなんだよって事だけは言えませんでした。
僕の口からは言わない方が良いっていう思いと、言いたくないって思う僕の感情と…。

それから日にちが過ぎてクリスマスが近づいて来た日にその子にメールをしました。
クリスマスに予定が無かったら二人でどこかへ行こう。その子の返事はまだ会えるか分からないという返事でした。でも予定が無かったら会おうと言ってくれたのでチャンスはあると思ってました。クリスマス前日に僕はHELLOの歌詞を思い出しました。“まだ君が知らないこの胸の高なり君と明日手に入れるのさ!きっと。”そう信じてメールが来るのを待ちました。
クリスマス当日、事前に会えた場合に待ち合わせするはずの最寄駅の大きなツリーの下で僕はずっと待ってました。辺りがだんだん暗くなってきてツリーの飾り付けのイルミネーションのライトが点灯し周りにもカップルが増え始めたその頃に1通のメールが届きました。
その内容は、遅くなってごめんねと謝罪のメールのあとに僕の友達と付き合う事になって一緒に過ごす事。相談に乗ってくれてありがとうと感謝のメールでした。その子は僕が好きなのを全く気付いてないらしく、感謝のメールが長文で入ってました。僕は本当に良かったね!と喜びのメールを返し僕も友達と会う予定が出来てたから今日はもともと会えなくてと嘘のメールを返信しました。辺りはすっかり暗くなってひときわイルミネーションが綺麗に輝いていました。
最寄駅から家に帰るまでの間、ドキドキしながら聴いてたHELLOがgood-byeに変わったクリスマスの想い出…(笑)
あれから10年、今となっては切なくてほろ苦い想い出です。僕にほんの少し勇気があってその子に想いを伝えてたら変わってたかな?(笑)
いやいや、あれで良かったな~とふと、思い出したひとりぼっちのクリスマスでした(^^)
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