こんばんは！そらです！
久々の日記なので僕が幼い時に体験した心暖まるエピソードを紹介します！

これは僕がまだ幼稚園に入ったばかりの頃、年齢でいうと4歳ぐらいの時に実家のお隣さんとの体験談です。
お隣さんはいつもニコニコ笑ってる老人夫婦が住んでいました。
お婆さんの方は当時70歳位の人でお爺さんは80歳を越えていたと思います。
お隣さんの家は小さな門があってそこを開けると小さな小道があって5メートルくらい歩くと小さな庭と玄関があるような作りになっていて当時の僕からしたら大きな門に見えて玄関と庭は見えない状況でした。
僕が親と家の前で遊んでいると買い物から帰ってきた老人夫婦はニコニコ笑いながら僕に近寄ってきて頭を撫でてくれて可愛がってくれました。
お爺さんはいつも杖をついていてお婆さんに支えられながら歩いてるイメージがあります。
僕はそんなお爺さんを幼きながらに労らないとと思っていたのでしょう、いつもそのお爺さんに近くで落ちている枯れ葉を一枚手に取りお爺さんに渡していました。
僕なりのお爺さんに対してのプレゼントだったのでしょう(笑)
その辺に落ちている何のヘンテツもない枯れ葉、とてもプレゼントには向かない物ですがお爺さんは満面の笑みでその枯れ葉を一枚貰うと「ありがとうね～！」と僕の頭を撫でてくれてとても嬉しそうに枯れ葉を手に取り杖をついて門を開けお婆さんと一緒にお家に向かって歩いて行くのです。
僕はそのお爺さんの笑顔がとても嬉しくてお爺さんと会う度に一枚の枯れ葉をお爺さんに渡していました(笑)
渡す度に必ずお爺さんは満面の笑みで「ありがとうね～！」と僕の頭を撫でてくれるのです。
月日が経ち、僕が小学校に入学したばかりの時にお隣さんのお婆さんが僕の家へ挨拶にやってきました。
その内容はお爺さんが亡くなったとの事でした。
僕は自分のお爺ちゃんが亡くなったみたいにとても悲しい気持ちになりました。
葬儀は御内だけで行われたみたいでお線香だけあげにお隣の家へ行く事になりました。
あの大きく感じた門も少し小さく感じていました。
そして初めてその門を開けてお隣の家へ向かおうと小道を歩き玄関へ着いた時、僕はある物を見て涙が止まらなくなりました。
それは、玄関の下駄箱の上に小さな入れ物があってそこに僕が今まで会う度にプレゼントしてた枯れ葉の一枚一枚が入っていました。
お爺さんは僕がプレゼントしてた枯れ葉を大事に入れ物に入れて大切にしてくれてたのです。
何年もそこにあった枯れ葉は他の枯れ葉より黒ずんでとても綺麗な物とは言えません。でも僕にはお爺さんの優しさに溢れてる緑葉に見えました。
その入れ物を抱えて涙が止まらなく流れ、枯れ葉に何滴もの涙の雫が落ちても枯れ葉は綺麗な緑色に染まる事はありません。

あれから20年以上が経っても僕の心にはあのお爺さんの優しさ、温かさ、笑顔は忘れません。
いつか自分も歳を取り杖をついて歩く日が来た時もあのお爺さんのように人に対して優しさや温かさを与えるようなお爺さんになりたいです。