私の会社は幅広い年齢の人が働いている。





一旦、定年退職し嘱託として働いている人もいます。






今日はその中でも最高齢営業マンの営業日報を紹介したいと思います。






その人は今年で70歳になります。
社歴は42年。





大先輩です。






直接関わった事はありませんが、噂はよく聞きます。






彼の営業日報の話を聞いた時、最初は笑ってしまったが何か奥深いモノを感じた。









私が入社したあたりから、全社員にパソコンが支給され、手書きで提出していた営業日報から、パソコンで入力する営業日報に変わった。







もちろん、最高齢営業マンも対象です。







しかし、70歳になる営業マン







パソコンなんて使った事はありません。
そして、営業日報も今まで書いた事がありませんでした






営業は結果が全て！
日報なんて必要ない(`･ω･´)ｷﾘｯ！



そんな考えの持ち主でした。





事実、彼は入社して一度も営業日報を書きませんでした。
そのかわり、営業成績は常にトップクラスでした。







その功績が認められ、定年した今も嘱託社員として働いている。
嘱託社員は自宅からの直行直帰スタイルです。
つまり、事務所に顔を出す事は滅多にない。








しかし、今回ばかりは彼だけ特例は認められず、彼の自宅に会社からパソコンが支給された。








営業日報は各社員が作成し、所長が取りまとめ、本社の営業部長に送られる。



嘱託社員の場合は、直接営業部長に日報を送信するシステムです。







しかし、何日たっても最高齢営業マンの日報が来ない…



痺れを切らした部長は最高齢営業マンに連絡した。






日報はいつ送られるのか？
と訪ねたら







使い方が分からない
何を書いたら良いか分からないヽ(*´▽)ﾉｵﾃｱｹﾞｰ♪



との返答…。




部長がその人にパソコンの使い方を説明し、日報の書き方を説明した。






日報とは、その日の営業活動を記載する。
部長は確かにそう言ったらしい…






パソコンが支給され、しばらくして、ようやく彼が入社以来初めて書いた日報が送られてきた。







最高齢営業マンの初めての営業日報は…










2月10日
今日は雪がふっている。
道が凍っているだろうから、安全運転を心がけたい。








2月11日
今日も寒い。
寒さのせいだろうか、腰が痛い。
一度、病院に行った方が良いと思う。









営業日報ではなく、ただの日記である。









ただ、部長はあえて訂正を要求もしなけりゃ、注意もしなかった。



嘱託社員だから、仕方が無い
まーいーや。



そんな思いだったのだろう。






そうして、最高齢営業マンの日報なんだか日記なんだか分からない記録が部長に届く毎日…





ある日の日報









桜が満開だ。
俺はこの桜をあと何回見れるだろう。








なんかさみしい話をして来たと思えば








山道を走っていたら、山菜があったので時間が経つのを忘れて、取ってきてしまった。
気がついたら夕方になったので帰る事とした。












サボってます(`･ω･´)ｷﾘｯ！
ってのを露骨に部長に報告している。







こんな記載もあった。







今日は孫が来た。
孫を動物園に連れて行った。
ダッコをしたが、重たくなった。
ダッコを出来なくなる日も近いかもしれない。





ほっこりとする話だが、営業日報ではない。






しかし、不思議なもので嘱託社員とはいえ予算はクリアしている。




仕事内容の日報なんて一つもないのに…





肝心な仕事内容が知りたいが、彼は一切書かない。



部長がその事を指摘したが、彼は断固として日報日記を辞めない。




部長も言う事を諦めたようだヽ(*´▽)ﾉｵﾃｱｹﾞｰ♪







手の内を見せない。
教えて欲しけりゃ会いに来い(`･ω･´)ｷﾘｯ！




そんなスタンスのようだ…。





それを聞いた時、
最高齢営業マンの営業日報は何か奥深いモノに思えてしまう。
今度会いに行って、営業のノウハウをレクチャーしてもらおうかなー。







ただ…
最高齢営業マンの自宅は岡山県。







ちょっと遠いヽ(*´▽)ﾉｵﾃｱｹﾞｰ♪