土曜日の早朝
住宅地であるこの街が目を覚ますのはもう暫く時が経ってからなんだろう。
音の無い冷えきった大通り迄の道を歩いている途中で、フッと空を見上げる。
ほんの少し前まで真っ暗だった空が、淡い赤でも青でも白でもない幻想的な色に色付き始める。
そしてある事に気付く
『この景色は今の俺と一緒だ
![[ほっとした顔]](https://login.550909.com/emoji/ic_face_relief.gif)
』
ほんの数ヶ月前までの俺は、真っ暗な闇の中にいました。
行き先も見えず、指針も定まらず、動く事すら出来なかった。
現在も行き先を指し示す光が見える訳でもないのですが、何も見えない闇ではない。
ほんのり明るくなりかけているけれど、この先青空になるのか曇り空になるのか雨模様になるのか…
そこまでの予想も出来ない程度の淡い空の色。
まさに今俺が見ている景色と同じだと思いました。
『誰がこの先の俺の天気を教えてくれる気象予報士はいないもんかね~
![[猫2]](https://login.550909.com/emoji/ic_cat02.gif)
』
なんてしょーもない事を考えていましたが、駅に続く大通りを走る車の音が俺を現実に引き戻してくれる
![[表情(いー)]](https://login.550909.com/emoji/ic_face_imp.gif)
(笑)
『さてっ
![[exclamation]](https://login.550909.com/emoji/ic_biccuri.gif)
仕事に行きますかっ
![[exclamation]](https://login.550909.com/emoji/ic_biccuri.gif)
今日もまた下品で口の悪い職人連中が、お下劣トークをしたくて俺が来るのを手ぐすね引いて待ってるだろうからな~
![[ウッシッシ]](https://login.550909.com/emoji/ic_face_foppish.gif)
(爆)』
そんな事を思いながら駅へと続く道を足早に歩く今朝の俺でした