今年の２月の事です。

横須賀線の西大井～品川で四人組の小学生(おそらく一年生)の内1人が気持ち悪くなって泣き出してしまいたした。

回りの大人達は全く無反応で「大丈夫？」の一言もかけません。

俺は我慢が出来ず「大丈夫？」と声を掛けてその子達とお話をして事情聞いたら、九段下の学校まで通っているとの事。

とてもそこ迄は保ちそうもないと思ったので、品川で具合の悪い子と一緒に降りて、母親と連絡を取ってもらい、品川まで迎えに来てもらう段取りをしてＪＲの駅員にその子を預けてから仕事に向かいました。

時間に追われているのかもしれませんが、ランドセル背負った小さい子が気持ち悪いって言って電車の中で涙ポロポロ流して泣いて立ち尽くしてるのに、その回りに20人も30人も大人がいて座席に腰掛けて平然とした顔して声もかけない現実

この国はどこか狂ってるとしか思えません。
同じ大人として恥ずかし思いがしました。

そして翌日。

前日の子供達が同じ電車に乗って来ました。

一人はやはり具合が悪かったのでしょう、３人しかいませんでした。

その３人がこっちを見てヒソヒソと話をしています。

でも特に話し掛けようとする様子でもなかったので、こちらから声はかけませんでした。

ところが彼等は電車を降りる間際に俺の所に来て「昨日はありがとうございました。」としっかりとした口調で御礼を言って行きました。

俺はあの子達は困った人を見過ごす様な人間にはならないだろうと思います。

これ以上の御礼の品はありませんね。〓