母の誕生日
亡くなってから何年になるでしょうか。小さい仏壇ですが掃除をし、好物だった桃を供えてお線香をあげ娘家族と母の知らないひ孫の写真を仏壇の前に置きました。
私が12歳の時に4歳の弟と母の誕生日のお祝いを買いに行ったことがあります。あげたお小遣いの5円を握りしめた弟と一緒におばあさんが営んでいる小さなお店に行きました。
そうだねぇ、5円でお母さんに買ってあげるものはなかなか無いねぇ、とおばあさんはしばらく考えていましたが、まっち針2本と木綿糸を小さな紙の袋に入れてくれて、これは10円するんだけどね、お母さんの誕生日の贈り物だからまけておくね、と言って弟に渡してくれました。
4歳の弟が家に帰って母に誕生日おめでとうと渡した小さな紙袋を母は開けて、涙をこぼしながら弟を抱き締めた姿が、母の誕生日のたびによみがえります。
もう昔むかしの話です。
コメント
2020/07/05 1:01
2. >>1 テクさんさん
テクさん、コメントありがとうございます。鋭い読みですね。プロフィールにも書きましたが年齢は希望です。
まえに実年齢を書いてサイトに登録したら“お前みたいな歳の男を相手にする女はここにいるわけがないから辞めてしまえ”とか“さっさと棺桶に入っておとなしくくたばれ”とか、ボロカスに言われたので。
でもそんな私でも大好きな彼女を見つけることができる、という希望を持ってもらおうと意地を張っているのです。
返コメ
2020/07/05 0:45
1. いい話ですねー。、ググっときました。
でも 優しい紳士さん
物価から考えて
ほんとは 昭和20年代層では。。。?
返コメ