『おはようございます
』
毎朝みんなの声が飛び交う。
『みきティーおはよう
』
(親しみを込めて)ふざけ半分で私がいう
『山○さん、馬鹿にしてるしょ
』
みきティーが返してくる。
この みきティー、実は60幾つのキャ○ィーさん。
いつも笑顔で気が若く、テキパキと動いている。
名前を田○美喜という。
子供がなく、ご主人と二人で仲良く暮らしていて、五日前には一緒にゴルフ
を楽しんでいた。
二日前、会社に警察から電話が…
『田○美喜さんお願いします。』
『ご主人が事故を起こして、怪我は軽いですが、少し意識朦朧としていて○○病院に運ばれました。大至急来て下さい。』
実はこの時すでに、ご主人は天国へ旅立つ寸前だったそうです
警察が美喜ティーを動揺させないように言った言葉でした。
事故が直接原因ではなく、ショック死ということで、病死として処理されました。
そして今日、通夜を迎えました。
突然の不幸による悲しみに対して、掛けてあげられる言葉が見つかりません
でも、いつも元気で明るい笑顔の美喜ティーが戻って来ることを、職場のみんなが待っています