ラーメン屋のかぁちゃん[ハートたち(複数ハート)]
60代前半  福島県
2011/09/19 20:47
ラーメン屋のかぁちゃん[ハートたち(複数ハート)]
爺ぃになると、もの忘れが激しくなるって言いますよね[冷や汗]

最近のことや直前のことが頭から飛んでしまう。
だけど、爺ぃは昔のことは良く憶えてるんですよね[!!]


と言うことで

昔すごく世話になったラーメン屋のかぁちゃんの話。


世話になったと言っても、タダでラーメンを食べさせて貰ったとか、金を貸して貰ったとかじゃないんですよ!

精神的に世話になったんです。


今はもうとっくに無くなって(かぁちゃんも亡くなって)しまいましたが、

昔、平岸に小さなラーメン屋さんがあったんです。

名前もそう『かぁちゃん』なんです。

その店にはいろいろな人達が来ていました。

カップルが一番多かったかなっ!?

あと、学生かなっ!?

カップルは、その殆どが不倫カップルでした[冷や汗]

でも、みんな明るく楽しい人達ばかりだったんですよ[!!][わーい(嬉しい顔)]

かぁちゃんの人柄だったんでしょうね!?

言葉を飾ることなく、ハッキリと自分の言葉で何でもズバズバ言ってくれる人でした。

そして、学生が来ると、
ラーメンでもチャーハンでも二人前位の盛りで出してあげるような人でした。


かぁちゃんの唯一の趣味は競馬の予想。

でも、絶対に馬券は買わないんです。
ただ予想をするだけ。

ある時、いつも来る学生が、お金が足りなくて正月の帰省が出来ないでいたんです。

そして、私を含めた客数人とかぁちゃんとで予想合戦。

その学生は、どうせ帰省が出来ないからと、かぁちゃん予想の馬券を千円だけ購入。

そうしたら、な、な、何と、
万馬券まではいかなかったんですが、
六千円台の馬券になってしまったんです。[ふらふら]


次の日、その学生はかぁちゃんにマフラーをプレゼントし、満面の笑顔で田舎に帰って行きました。


店に居合わせた他の客が、ホンワカあったか~い気持ちになったのは言うまでもありません[揺れるハート]






実は私、その頃
歳の離れた彼女がおりまして…

毎週末、二人でかぁちゃんの店に行っていました。


かぁちゃんが言ってくれた言葉。

「うちの店には色んなカップルが来るけど、殆どがアンタ達と同じ関係のカップルなんだよ。だけど、かぁちゃんはアンタ達が一番好きなんだ!ホントにお似合いで、楽しそうなカップルだからさ。」


「かぁちゃん応援してるから、頑張りな!幸せになりなよ!!」


でも、やっぱり別れの時が訪れました[バッド(下向き矢印)][がく~(落胆した顔)]


長かった四年間
傷心を胸に一人でかぁちゃんの店に行った時

「かぁちゃんハッキリ言うよ!キツイだろうけど聞いて。」
「男はね、別れた女のことは全部憶えてるんだ。だけど女は違う。」
「彼女に新しい男ができる。当然エッチするよね!?」
「違う男に抱かれてても、一度目二度目はアンタに抱かれてるんだよ。だけど、三度目からは違う。目の前の男に抱かれてるんだ。女はそういう生き物なんだよ。」

これが、かぁちゃんから貰った最後の言葉でした。

慰めの言葉ではなく、心を鬼にして敢えて言ってくれたかぁちゃん。




もう少しで、かぁちゃんの七回忌がやってきます。
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コメント

60代前半  福島県

2011/09/20 5:21

2. >ゴン太さん

はじめまして[手(パー)]

女性が、みんながみんなそうじゃないとは思うんですがね…。

かぁちゃんは、小さく細い身体で三人の子供を、このラーメン屋をやりながら育てたそうです。

本当にあったか~い人でした。

40代半ば  北海道(道南)

2011/09/20 2:07

1. お初です![げっそり][げっそり][げっそり]かぁちゃん深いですね!やっぱり女って生き物は女に聞くとよくわかりますね![げっそり][げっそり][げっそり]

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