昨日の朝、通勤電車での出来事。


靴の紐がほどけていたので、どうにか座って直したいなと思って電車を待っていました。

通勤に使う路線は、いつも混むような電車ではありません。

いつも通りそこまで電車は混んでおらず、簡単に座る事が出来ました。

靴紐を結び直し、靴から外にやると、綺麗な青空。

「天気が良くて、気分もいいな」なんて思って電車の外を眺めていました。


そんな時、斜向かい側の女性から妙な視線を感じます。

おそらくは自分よりも目上の女性。

30代くらいの、いかにも仕事ができそうな感じの服装をされている。

なんというか、パリっとした、シャープな感じの雰囲気。

靴紐を結んでいるのが、何か怪しいとこをしているように見えたのだろうか。

それとも、気付かぬうちに何かしてしまったのかな。

例えば、電車に乗る時にカバンをぶつけてしまったとか。


そんな事を考えている間に、目的の駅に到着するタイミング。

まぁ、気のせいかな。

なんて思って、席を立ち、ドアに向かいました。

その時、目線を感じていた女性から声を掛けられました。

自分はイヤホンをしていたのでその女性の発言はよく聞き取れませんでした。

しかし、女性は自分の席を指差していました。

その指差す先、先ほどまで自分が座っていた席を見ると、そこには見慣れたコインケースが。

状況から察するに、コインケースがポケットから落ちてしまったようです。

不意を突かれた出来事だったが、反射的になんとかありがとうございますという声を喉から振り絞ることができました。

その後、すぐにコインケースを回収して、すぐに電車を降りました。


とても助かりました。

もし、その心優しい女性が声を掛けてくれなければ、職場までの道のりで、きっと青ざめていた事でしょう。

こういった人の優しさに触れると、なんだか温かい気持ちになります。


とっさに感謝のことばは言えたと思いますが、もっと丁寧に伝えたかったなと思いました。

まぁ、通勤電車での出来事なので、あんまりのんびりしてもいられないのですが。

それと、自分が逆の立場であれば、見知らぬ人に落し物をきちんと伝えられるだろうかとも考えました。

うーん。あまり、自信がないなぁと感じます。

割と考え込んでしまいそうな気がするなぁ。

これを伝えて、本当に相手は助かるんだろうか、他の人から言われた方がいいんじゃないかとか。

でも、自分が助けられた分、どこかで誰かのためにこういう親切ができるといいな。


とりあえず、電車での乗り降りの際には、もう少し気をつけるようにしようと思いました。