愛し合う行為の目的は、愛を確かめ合うためとか、気持ち良くなるためとか、あるいは子作りとか、人それぞれいろいろあるだろうけど、自分が想う目的は身体性の非言語コミュニケーションだと、これまで何度か書いてきた。
それに加えてもうひとつ、やっぱりスキンシップも大事な目的だよなと。
コミュニケーションとスキンシップ、この二つを目的だと捉えておけば、たぶん愛情とか快楽とかは結果的に自然と付いてくるはずで。
特にこの季節、秋も深まり冬が近付いてくると、スキンシップのためという目的のウエイトが俄然大きくなってくる。

例えば手を繋ぐとか、もうちょっと大胆にハグするとか、頭ナデナデも肩モミモミも、それらもスキンシップには違いないし、したりされたりすればもちろん気持ちいい。
ただベッドで交わすスキンシップは、それらとはやっぱりベツモノというか次元が違うというか、他の行為では決して代替できない唯一のものかと。
唯一だからこそ、それを目的とすることに不思議はなくて。

頭からつま先まで、一糸まとわぬ姿で全身の肌を直接触れ合わせ、抱き締めたり締め返されたり、あるいは上の方でも下の方でも肌というより粘膜の触れ合い、混ざり合いがあって、そのとき感じるスキンシップの喜びや幸せは、自分はこの瞬間のために生きてるんだと思わせるほど、強く大きいものがある。

逆に言えば、唯一絶対性のスキンシップを欠いたままの生活を続けていては、なんのために生きているのか意味がわからなくなる、と言ったら大袈裟に聞こえるかもしれないけど、でも割と本気でそう思っていたりする。

身体を通じて気持ちを伝え合うのがコミュニケーションなら、触れ合いと温もりを伝え合うのがスキンシップで、愛し合う行為の目的はこの二つで間違いないかなと。
他の目的がさらに加わってもいいけど、その二つだけは欠いちゃいけない。

逆にその二つを目的とするなら、手段として行為を求めてもいいでしょ？