この日記には不適切な表現が含まれています
50代前半  神奈川県
1/27 23:49
この日記には不適切な表現が含まれています
ドラマ「不適切にもほどがある」
やや遅ればせながらだけど、見逃し配信で鑑賞。

冒頭、いきなり注意書きから始まる。
「この作品には、不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年同時の表現をあえて使用して放送します」

そんなことわざわざ書かなくても、見てりゃわかるでしょうよ…
と思いつつ、わざわざ書いた理由というか、その狙いを後で気付くことになる。

自分は1972年生まれだから、1986年と言えば14才、中2、まさにドラマの設定舞台のひとつ、主人公が副担任を務める学年。
描写される昭和の情景は、実際を知る者から見ればちょっと誇張しすぎな感じもするけれど、ドラマとして面白くするためと、令和とのコントラストをクッキリさせるための演出だと思えば、これくらいはアリだろう。

今後の展開がどうなるのかわからないけれど、とりあえず初回のテーマは「反ポリコレ」というか、今時の「行き過ぎたポリコレ」への皮肉が込められている。

主人公の娘が自室のベッドで中2の少年の上にまたがり、これからニャンニャンしてチョメチョメしようとしていたことを思わせるシーン。
チョメチョメ自体は未遂に終わるものの、この後にもまた冒頭の注意テロップが、なんの脈絡もなく突然差し込まれた。

体勢としては騎乗位だけど、お互い服は着たまま少年の上にまたがっているだけだし、そもそもただのギャグシーンで、面白さはあっても、どこにも不適切さはない。
それにもかかわらず、あえて注意テロップを挟むのは、つまりそのテロップ自体に皮肉が込められているわけで。
軽いジョークにもコンプラかよ…と。

あるいは「このテロップさえ出しておけば、どんな表現してもいいんだろ?」という皮肉でもある。
表現の中身とか文脈とか、そういう本質的なことは関係なくて、「未成年男女による性描写」という表面的な絵面だけの問題を、同じく表面的な絵面だけのテロップで解消して、「お前らの言うコンプラってコレだろ?」と皮肉っている。

途中のミュージカル演出は、なぜそうする必要があったのかよくわからなかったけど、第1話のタイトルからしてこのシーンが今回のメインテーマというか、一番の言いたいところ、見せたいところだったのだろう。
「頑張って!って言っていいだろ?」という当たり前すぎる主張だけど、それすら普通にはなかなか言いにくい世の中になってしまったということを、ミュージカルにして歌い上げることで、言えない世間の異常さを表現しているのだろうか。

特にグッときたシーンは、中2少年とフェミ母の親子喧嘩。
「地上波でおっぱいが見たいんだ!」
その素直でストレートな想いの爆発に、「そうだ、そうだ!よく言った!」と、日頃のモヤモヤを晴らすカタルシスを感じたりして。
中2の頃、テレビに映るその美しい双丘は、たしかに自分の好奇心を鷲掴みにし、画面の向こうに手を伸ばして鷲掴みにしたい思いを胸に、現実の手は自分のモノを鷲掴んだりしていたわけで。
いや、思春期の少年だけじゃなく、50過ぎのオッサンになった今だって、その思いは少しも変わらない。

当時と違いがあるとすれば、あの頃はただ想像するしかなかったけれど、今ならその甘美な味わいを知っている。
おかげで渇望感はむしろ今の方が…
あー、チョメチョメしたい!
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