国産大型ロケットの次世代モデル“H3”の打ち上げに成功したと。
初号機の失敗から1年ほど、絶対に成功させなければいけないプレッシャーの中、万全を期すためにいろいろ手を尽くしてきたのだろうけど、現場の苦労が報われたようで良かった。

およそ100万点の部品を造るのに1000社ものメーカーが関わっているらしい。
それぞれのメーカーで多くの人たちが携わっているわけで、のべ人数で言ったらたぶん数万人規模かと思う。
たった1個の不良品、100万分の1のミスが全てを台無しにしかねないから、携わる全ての人々が与えられたミッションを正確にこなし、間違いのない完璧な仕事をやり遂げた結果が、今回の成功に繋がっている。
そう考えれば、それがどれだけ大変なことなのか、モノづくりにあまり関心のない人でも、なんとなくイメージは掴めるかと思う。

1000社のうちの1社にウチも入っていて、別の事業部だから自分が直接関わったわけではないけれど、仲間の偉業を誇らしく思うのと同時に、営業アピールに使えるネタがひとつ増えてニンマリでもある。
ロケット部品なんて造っても全く商売にならないというか、ボリュームがないからそれ自体で儲けなんか出やしないけど、世間的に食い付きのいい話題で技術アピールできる宣伝効果は高いから、たぶん会社としてもそれが狙いのはずで。

それにしても、打ち上げシーンは軽く感動すら覚えるカタルシスがあるなと、いろんな角度からの映像を何度も観てしまった。
大地にそびえ立つ太くて長い勇姿が空高く昇天する様は、男のロマンを駆り立ててやまないもので。
これにあやかって、自分のロケットもぶっ放して昇天したい（笑）