1945年夏!!ソ連軍、満州に侵攻『小山克事』~蹂躙される日本人女子【実話を元に小説化してます】②
列車は新京を出ると通化を目指して猛スピードで走っていた
まるで、ソ連軍の侵攻から逃げるように・・
停車駅も少なくどんどん走る
通化は満州国と朝鮮の国境付近にある中堅都市
後ろを長白山脈がひかえる山岳地帯でもある
有名な白頭山も近いところだ
関東軍は、ソ連が侵攻する以前からスパイ情報などから
ソ連の不穏な動きはつかんでいた
しかしながら
精鋭部隊を太平洋地域に投入しているので弱体化していて
ソ連軍から満州を守るのは無理と判断した
そこで、満州からいち早く退却し
朝鮮(日本国)国境付近の通化に司令部を移し、そこで死守する作戦にでた
当初は、日本人開拓民にも連絡をして全避難を考えていたが
満州全土にいる開拓民に連絡する難しさと
避難することによって
ソ連にキャッチされ攻撃の呼び水になることを警戒し、開拓民の避難は後回しにされた
また、国境周辺の守備隊にも連絡はなく・・
まさに両者とも見捨てられた格好になった
結果して、ソ連軍の侵攻が奇襲になり
軍、民間ともに多くの犠牲者がでた
8月9日深夜、ソ連軍が4方向から満州に侵攻してきた
前線では、守備隊の日本軍は陣地戦を展開し良く戦っていたが、
満州国軍は、逃亡兵が続出、ソ連に寝返ったり・・
凶兵化して、日本人避難民に襲いかかる連中まで大量に出てきていた
関東軍首脳は、まずは身内の軍の家族を避難させることにした
11日には、首都新京から通化まで特別列車を何本も仕立てた
列車は、九台駅に到着した
外は、何やら騒がしい・・
私は、そっと窓から外を覗いてみた
大勢の汚い恰好をした中国人が列車を囲っていた
「朝子、覗いちゃダメ!!」母が言った
私は、びっくりして窓から離れ、座席に座った
ドンドン!!
誰かが列車を叩く!!
窓も誰かが叩く!!
幸いにして、列車の窓は地上から高さがあるので覗かれることはないが
私は、恐怖で固まった
「お姉ちゃん恐い!!」
妹の夕子も震えていた
列車のデッキで満州国有鉄道の満人保安員と暴徒が言い争いをしている
(早く出発すればいいのに!!)
私は心の中で叫んだ
「きゃ~~~~!!」
車両内で悲鳴が上がる
暴徒が侵入したみたいだ!!
ドタン!!
「うわ~!!」
物を叩く音、殴られる音・・
悲鳴、怒号!!
ドタドタ・・!!
こっちに、近づいてくる音が聞こえる
ドンドン!!
「(開けろ!!)」
誰かが個室扉を叩きながら、中国語で叫んでいる
もう、母も妹も私も・・
恐怖で動けなくなっていた
「○△×□・・!!」
保安員が一生懸命、帰るよう説得しているのが聞こえてくる
シューーーーー!!
ポッオォォォォーーーーーー!!
発車の汽笛だ
どうやら、中国人暴徒は、諦めて列車を降りて行った
私たちは安堵したが・・
もう恐怖で3人で抱き合って丸くなっていた
夕子は、泣きだしていた
まもなく列車は動きだした
明日には、通化に到着するみたいで
早く着くことを祈った
「お父さんがいてくれたらね・・」
母が呟いた
目に涙を浮かべて・・
列車は猛スピードで走っていた
何個も小さい駅を通過しながら
もう少しで小山克トンネルに差し掛かる
そこで・・
彼らが待ち構えているとは知らずに!!!
(つづく)
コメント
2012/11/22 14:59
4. >ひろとさん
次から本格的になります
返コメ
2012/11/22 14:59
3. >ゆういちろう@働くペロくん
さん
次はトンネルに…
悲惨です
返コメ
2012/11/22 14:53
2.
………
なんだか胸がしめつけられるのは気のせいだろうか
返コメ
2012/11/22 14:47
1. うあぁぁぁ![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://img.550909.com/emoji/ic_asease.gif)
次回の内容に耐えきれないかもしれません…。
返コメ