人間関係で苦労したんだろうなぁ~『武田勝頼』【みんな優しくして・・】中編
40代半ば  神奈川県
2013/11/04 0:01
人間関係で苦労したんだろうなぁ~『武田勝頼』【みんな優しくして・・】中編
1574年・・


織田信長の対武田戦が始まった


まずは徳川家康に命令して、三河国で武田に与した武将を調略させた



この時の信長は無敵だった


朝倉、浅井、六角、延暦寺を撃破して・・


京都では足利将軍を追放して、近畿を制圧!!


巨大な軍事力を持っていた




信玄が死んだであろう武田家


探りを入れながら三河から攻略を始めた



それに対して、武田勝頼も黙ってはいなかった


目の上のタンコブの宿老たちの反対を押し切り、木曽から討って出て美濃国の明智城を落とした




「すわぁぁ、信玄は生きていたかぁ」


信長は恐怖した


信長は心底、武田信玄という人物を恐れていた




初戦の勝利で気を良くした勝頼は、徳川領である遠江国の難攻不落と言われていた高天神城を攻略した


父・信玄でも攻略できなかった城をいとも簡単に落とした




「じぃどもは、黙ってワシの言うことを聞いていれば良い!!」


自信に満ちた勝頼は豪語する



勝頼は徳川領を蹂躙して、徳川の本拠地の浜松城の城下町を放火した


家康は信長に援軍を求めるが、武田軍を恐れる信長は動かない



家康は武田軍の攻撃を耐えるしかなく・・


苦しい戦いを強いられた


勝頼の戦いは、父に負けず劣らず強かった




1575年


勝頼は三河国に15000の軍勢とともに出陣した


手始めに徳川に寝返った長篠城を攻略を開始した




その頃、準備を整えた織田信長も動いた


3000丁の鉄砲と多数の土木資材も持って3万を超える軍勢で三河に向かった



「よくぞ!!この信長をたばかった!!」


信長は信玄の死を確信し、ようやく動いたのだ




一方、少数が守る長篠城は武田軍の猛攻に耐えていた



「しゃぁぁ、まだ落ちないのかぁ」


勝頼は焦った


彼には与党はいない


支えてくれる家臣はなく、後ろ盾もなかった


戦には勝つしかなく、敗れれば信頼を失い・・


最悪、武田家当主を追われるかもしれない




そんなときに、織田・徳川の連合軍が長篠設楽ヶ原に着陣した


偵察の報告によると、馬防柵を築いて築城しているらしい




勝頼は武田普代武将を集めて軍議を開いた


「敵の兵力は我が方の倍以上・・、戦いは無益にございます」


山県昌景が発言し、多くの宿老が撤退を進言する



勝頼は悩んだ


敵の兵力は倍以上・・


でも、我が兵士は無敵である


騎馬隊で突っ込めば、敵は敗走するに違いない



「昌景、臆したか!!年をとっても死ぬのが怖いか!!」


「なんと!!拙者は死を恐れたことなどございません・・」


「なら、戦え!!」



勝頼は宿老たちの言うことを聞くのが嫌だった


それよりも、見返したい


諏訪家の栄光のためにも・・





設楽ヶ原に広がる馬防柵


それの前面に武田軍は陣取った


騎馬による密集攻撃で馬防柵を突破する作戦を立てた




宿老たちは長年の戦闘経験から、戦死を覚悟していたらしい


「我ら覚悟して戦い、お館様のもとに行こうぞ・・」




1575年5月21日早朝


出陣の法螺貝とともに武田騎馬軍団は動いた


朝露を浴びながら騎馬武者たちは密集して織田の陣地へ突進した


総勢12000の大軍である



「わあぁぁぁぁ!!」


鬨の声が聞こえる


地響きも凄い


天下一を誇る武田騎馬隊の突撃だ



1キロの距離を駆け抜けると、霧の中から馬防柵が見えてきた



静かだ・・


無機質な感じで、人の気配を感じない



さらに近づくと、馬防柵の中にいる織田方の兵士たちの怯えた顔が見えてきた


もともと弱小の尾張兵だ


士気がない・・




「これはイケるぞ!!」


先頭を行く武者はそう感じた



「うおぉぉぉ~!!」


騎馬は速力まして柵へ突撃した



その時だ!!



ダダァァァン!!


ダダダダアァァァン!!



馬防柵から硝煙が上がった


一斉射撃で火縄銃からの鉄の玉が飛んできた


1000丁からの射撃だ



周りでバタバタと倒れる


兵士たちが馬ごと、もんどり打つ



「慌てるなぁ!!次弾装填までに柵を破壊するぞ!!」


戦闘指揮官が叫ぶ




ダダダダアァァァン!!



初弾発射からすぐに第2斉射撃が始まった


また1000丁だ


多くの兵士が吹き飛ばされた



「怯むなぁ!!突撃だ!!」



指揮官が叫ぶが、また第3斉射撃が始まった


また1000丁だ



ダダダダアァァァン!!



あたり一面、硝煙臭かった



射撃は次から次へと繰り返された


情け容赦なく、動くものに銃弾が飛んできた


突撃した武田軍は次々と倒れ、屍と化していた


その中には山県昌景もいた


胸板を撃ちぬかれていた




一部では柵を破り、織田方に6000の損害を与えたが、そこまでだった


武田軍12000は壊滅した


長篠城を包囲していた3000も散り散りになり殲滅した


多くの歴戦の勇士が死んだ


全滅って言っても過言ではない



勝頼は数騎の家来だけで逃げ帰った




「このままで終わるものか!!」


無残な敗北をきした勝頼は心のなかで呟いた





~つづく~
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コメント

40代半ば  神奈川県

2013/11/04 7:10

10.  >>5 ゆういちろう@性感誘導型舐め犬式アンドロイド・クリト2号さん
おはようございます[!!]

だよね~
でも武田の場合は傲りもあるけどね
作戦負けだね[あせあせ(飛び散る汗)]

乃木の場合はただ単に頭が悪いだけかと[げっそり]

40代半ば  神奈川県

2013/11/04 7:07

9.  >>4 おこま〓さん
ありがとう[!!]
次で最終回だよ~[わーい(嬉しい顔)]

40代半ば  神奈川県

2013/11/04 7:07

8.  >>3 Dr.キリコ〓国家錬金術師〓さん
そう~
影武者をイメージして書きました(笑)

あの映画は最高です

そう萩原健一だったかもね[指でOK][ぴかぴか(新しい)]

40代半ば  神奈川県

2013/11/04 7:06

7.  >>2 ひろりんさん
次で最終回[あせあせ(飛び散る汗)]

信長って天才だよね[わーい(嬉しい顔)]

40代半ば  神奈川県

2013/11/04 7:05

6.  >>1 夜叉豚㌧さん
おはよう[!!]
歴史好きなのぉ?
次回で終わりだよ[あせあせ(飛び散る汗)]

40代後半  愛知県

2013/11/04 4:23

5. おはようございます[犬][芽]

この時の武田騎馬隊が行った無謀な突撃戦と、後世・日露戦争での旅順要塞攻略戦に於ける乃木第三軍の突撃がどうしてもダブってしまうんですよね…。

(信長軍の三段構えの鉄砲隊は、ある意味機関銃適発想かと)

70代以上  山口県

2013/11/04 1:26

4. 面白いo(^-^)o
続きが楽しみだぁ~♪

60代前半  福岡県

2013/11/04 1:12

3. 黒澤 明の『影武者』で、そんなシーンがあったのを覚えています。

勝頼が確かシヨーケンじゃなかったかな?

50代後半  兵庫県

2013/11/04 0:18

2. 相手の方が一枚上手やったんやなぁ[手(パー)]

さて どんな展開になるんやろ?

60代前半  北海道(道央)

2013/11/04 0:11

1. しゅげ~O(≧∇≦)O

歴史好きにはたまりません(>.<)y-~

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