1月の極寒のある日、私は元カノと再会してました・・『男と女、そしてすれ違い』
40代半ば  神奈川県
2015/02/22 0:10
1月の極寒のある日、私は元カノと再会してました・・『男と女、そしてすれ違い』
「久しぶり・・」



後ろから声をかけられ振り返ると、ニッコリと笑う彼女が立っていた


「元気だった?」私も笑顔で返した




私達は新橋の駅から歩いて10分位の高層ホテルへの向かった


ホテルに着くとエレベーターで高層階まで上がる


エレベーターを降りてロビーに出ると、そこには一面ガラス張りの窓の向こうにライトアップされた東京タワーがあった



「綺麗・・」



彼女がつぶやく


周りの暗い中からオレンジ色でライトアップされたタワーが浮き上がっていた


確かに綺麗だ




私は彼女を連れて奥にあるフレンチレストランへと行った


『RESERVE』と札があるテーブルに案内されると、すぐにシャンパンを頼んだ




「かんぱい・・」


私と彼女はグラスをかわす



彼女は以前付き合っていた30代半ばの女性で、年末にメールが来て会うことになった


初めは緊張するかと思っていたが、長いこと付き合っていたので意気投合すんなりと打ち解けた



「変わらないね・・」



彼女への第一印象だ


彼女は長いことホステスをやっていて、顔スタイルともに美貌の持ち主だ


「ふふふ・・あかぎさんもね」


彼女は上目目線で私を覗きこむ




「お待たせしました・・」



席担当の女性スタッフが前菜の料理を運んでくる


「○☓△のテリーヌでございます」


料理の説明をしてくれているが、まぁよく分からない



私はグラスを傾けながら、夜景を見ていた


レインボーブリッジが見えるので、お台場方向を向いているのであろう


ビルの合間から羽田に着陸する飛行機が、ひっきりなしに飛んでるのが見える



部屋は照明を暗くしていて、すごく落ち着いている


シャンパンも美味しくグイグイとすすむ



私は彼女と談笑しながら、あることを考えていた



(いったい、何の目的で連絡してきたのかな・・?)



私と彼女は昨年付き合っていたが、私が疲れてしまったので一方的に切った感じの別れ方をした


それから何回かメールが来たが、私は返事をしなかった


それが年末に『感謝メール』みたいのが来たのをキッカケに会うことになった



私は付き合っているときは真剣に考えていて、すごく好きであった


しかし別れてからは興味が一気になくなってしまい、何の感情もない状態になった



燃え尽きた・・


そんな感じだ


だから今回会うのも楽しみでもなく、初めはキャンセルしようかと思ったくらいだ





フランス料理のフルコース


キャビアフォアグラなどをふんだんに使った豪華な料理


シャンパンの次はワイン


スタッフからも最高のサービスをうけながら、食が進む




「それがね~」彼女はいろいろな話をする


私もそれに答える感じで話をする


笑いが飛び交う



もともとは気が合う関係


知り合ってから6年が経っている


別れたとはいえ、付き合っているときと同じ感覚になっていた



その空間を共有している


そんな感覚で、思いはひとつに一致しているように思えた



そして、その頃から私は気になっていた


彼女は今どんな状態なのか



付き合っている男がいるのか・・




そもそも男がいれば会うことにはならないであろう


彼女もそれを意識してか・・


指輪はしていない


身につけている宝飾品も私が見たことのあるものだ





メインの和牛フィレステーキがフォアグラを乗せて出てきた


しっかりとした味付けで、うなる旨さだ



彼女は大変満足した感じで私をみる


私は彼女の顔を見ながら、彼女と今までに出かけた旅先やレストランなどを思い出していた



「懐かしいわぁ・・」


彼女も思い出していた





「お客様、デザートはあちらでご用意しておりますので・・」


テーブル専属のスタッフが案内してくれる



それはまた違った角度の夜景が見れるソファ席だった


ピアノ生演奏が耳に優しく響く


私も彼女もそれに感動していると、メッセージプレートを載せたデザートが出てきた



『今までありがとう!!これからも仲良くしてください』



チョコレートケーキを中心に綺麗に飾り付けられている


メッセージはレストランのサービスだ




そして、私はカバンからプレゼントを取り出し彼女にあげた


羊革の手袋だ



「再会を祝って・・」



「ありがとう!!」



彼女は突然のサプライズに感動していたようだ



雰囲気の良いレストランに夜景


豪華で綺麗なケーキにメッセージプレート


羊革の手袋



そりゃ感動するよね




私はこれでも演出を好む


気がないとはいえ、一応はそれなりに相手が喜びそうなことはやる





帰りのエレベーターで、私は彼女の手を握ると一気にキスをした



「あぁぁ」


軽く舌を入れる


彼女も軽く口を開けて応える



でも、そこまでだ


本来は部屋でもとってあれば、次の日は休日だしゆっくり出来たわけだが・・


それ以上の予定はなかった


私は十分満足だった




「ねぇ・・ごめんなさいは?」


彼女が私の耳元でささやく


「ごめんなさい・・?」


私が聞き返すと、彼女は私の顔見ながらうなずく





そうかぁ、そういうことだったのかぁ


私は気がついた


彼女は私とヨリを戻したいのと、急な別れ方に対する謝罪を求めていたんだ




でも、なんで?


プライド?


今更?



私はうやむやにしながら答えなかった


彼女もそこまでの固執はなく、その後は口にすることはなかった




「なぁ、今付き合ってる彼氏とかいるの?」


私は一番気になっていることを聞いた



「さぁどうでしょ・・」


彼女ははぐらかす




私が再びキスをしながら聞くと、「いないわぁ」と口を合わせながら答える


彼女の腕は私の腰を抱くように包み込むと、実に色っぽい表情で私の顔を見つめる




彼女のやや茶色がかった瞳が、私の脳の奥に入りこんでくる



私には分かっていた


明らかに誘っている


抱かれたいらしい・・


それは心が通じる者にしか分からない究極のテレパシーだ




でも、それが分かっただけで満足だった


私は彼女を軽く離すとハグをした



そのときには彼女の熱い視線は消えていた


なにか悟るものがあったのであろう


失望したような目をしていた




私たちは新橋の駅まで腕を組んで歩くと、閑散としたホームでキスをする


電車がホームに滑りこんできても、最後まで離そうとしない彼女の手・・




「おいで・・」



私がそれを言えば新しい交際が始まる


しかし、それを言う気分にはなれなかった


なぜかは分からない


彼女の気持ちが分かっただけで満足していた


もしかしたら、これは前回の付き合いで振り回された私の復讐なのだろうか





さ・よ・な・ら・・・




東京から郊外へと電車は多摩川の鉄橋を大きな音を立てながら渡っていく
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コメント

70代以上  兵庫県

2015/02/23 3:06

6. 
お初デス m(_ _)m 

そこまで盛り上げたら、女性はその気になりますよ~(>_<) 

罪作りな御方ねぇ~^^;

60代前半  東京都

2015/02/22 18:00

5. 
また、ずいぶん高そうなレストランだな~

勝負レストランで使うから、こんど場所を教えてくれよ!

[ぴかぴか(新しい)]太陽[ぴかぴか(新しい)][退]
50代前半  新潟県

2015/02/22 8:25

4. おはようございます[わーい(嬉しい顔)]

完璧な演出でその気にさせといて、放り出すみたいな[表情(嬉しい)]

さぞかしあかぎさんの下半身はお怒りだったのではと思います[考えてる顔]

その後はどこかで抜いてきた[スマイルフェイス]️そして、、おみやげまで貰いました[がまん顔]みたいなオチは?

60代後半  富山県

2015/02/22 8:22

3.  今のあかぎさんの状態を考えたら(過去の振り回しされた話)を合わせたら、ただし選択だったと思いますね[光るハート]今は別れたか何かで彼女は少し、寂しかったのだと思います。[クローバー]夜景素敵ですね〓私はこんなサプライズされてみたいと思います[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][クローバー]

50代後半  兵庫県

2015/02/22 0:55

2. 敢えて そうして良かった思うで[手(パー)]

また関係持ったら辛くなるさかいに
あっ うちはやけどなぁ[手(パー)]

40代後半  神奈川県

2015/02/22 0:31

1. お久しぶりです
なかなか やるなぁ
元彼女 淋しかったのと 違いまさか

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