娘のｶﾗｵｹを聴きながら、曲を探して居ましたが、題名が解らず、

歌詞を思い出し1曲づつ調べて行きました、

歌手の名前は解りますが、車のﾊ-ﾄﾞ ﾃﾞｽｸに入って居る曲で、題名が表示されて無い曲でした、

探して行く内に、1つ1つの曲の歌詞を読む度に、歌詞の内容に胸が熱く成りました、

長渕剛の歌の歌詞は、とても人の心を討ちますね、
たまに掛かる長渕剛の曲を良い曲だと思い聞き流して居た俺は、ｺｳﾛｷﾞの歌に目が止まり、

此なら歌えると思い歌い出したら、泣きそうに成ってしまい、娘達に難しいと言って歌うのを辞めた…


若くして亡くなった母を思い出してしまい、あのまま歌って居たら泣き出してしまいそうだったから、

あの日、ずっと仕事しながら看病してた俺に、たまには遊びに行っておいでと言った、

そして、龍飛崎にﾔﾘｲｶ釣りに行きました、その日はとても寒く、デモ雪は降らなかった、

家に帰り母を見たら、咳き込み心配で病院に連れて行きましたが、

立つ事が出来なかったので、初めて母をお姫様抱っこで車に乗せると、

母が、もう家には戻れないねって言いました、見馴れた景色に目をやる母が、生きて最後に見る景色を車の窓からずっと見ながら、家族の心配ばかりをしてた、

母は、霊感が強くて、私に此から家族に起こるであろう事を話し聞かせてくれ、

病院に向かう途中から、凄い雪に成りその日の夜は大雪だった、

朝に目覚め外を見たら凄い積雪で、家の前の雪掻きに時間が掛かり、朝に母の見舞いに行けず、

最後に話したのは、昨日の晩に成ってしまい、

話す事も出来なく成った母に耳元で話し掛けたら、頷き、医者に呼ばれ痛み止めを打つ様に進められ、


事実上、それが死の決定だと解って居た俺は、返事が出来なかった、デモ、苦しむ母に再び手術を行い、2～3日生き永らえさせても、同じ状態のまま、苦しませるのは辛く、承諾した、

それから、少しして母は亡くなりました、

不思議な物で、長渕剛の歌詞を読むまで忘れて居た記憶、いや…閉じ込め捨ててしまった記憶が甦って仕舞いました、

後に母が死ぬ前日に話した事は、総て現実に成り、私は母にこの世に有っても、他人に見えない物は、人に話したらダメと言われて居たので話す事も無かったけど、


母が亡くなる１週間前から、母の側に付いて離れなかった、死んだお婆ちゃんに母を宜しくお願いしますと頼んだ、

母も、もうすぐ死ぬんだね、お母さんが迎えに来てるからと私に言ったとき、バカな事言うんじゃ無いよとは言いながら、母を頼んでたんだから、

もし、機会が有ったら、母の命日に母に鎮魂歌として歌ってあげようか？、母に俺は、歌が上手いよ聞かせてやるよと言ってましたが、結局生前聞かしてやれなかったし、

でも…、お盆にも、命日にも、帰って来てる気が全くしない？、俺にはもう、霊感なんて無くなったみたいだね、ﾏ、無用の長物なんだからいいか！、