破れた陸上短距離王者
60代前半  静岡県
2017/08/06 9:40
破れた陸上短距離王者

世界陸上100mの決勝を今日6日早朝、テレビで見た。

準決勝からのメンバーに予選を勝ち抜いた日本の3選手は

いなかった。後で知ったが準決勝の3選手の記録は、平凡

な10,2秒台だった。

勝ち上がった主な選手は勿論、ジャマイカのボルト選手、

アメリカのコールマン選手、35才のガトリン選手。

試合結果は、聴衆の意表をつくものであった。

いいスタートをしたのは、21才のコールマン、隣のボルト選手より

すぐに前を走り、走者8人の先頭を走る。

いつもの中盤よりボルト選手の加速が、ぐんぐん他の選手を

追い抜いていく筈が、最後のゴールまでコールマンの後塵を

拝す結果となった。

ちょっと見では、5レーンのコールマンが1着かと思われたが

8レーンのガトリンが1着を射止めた。

手前8レーンのガトリン選手の中盤からの稲妻のような加速は

コールマンを完全に追い抜いてゴールを切った。


1着 ガトリン選手  9.92秒

2着 コールマン選手 9.94秒

3着 ボルト選手   9.95秒



場内の見物客はボルト選手の世界最強の走者の姿を渇望

していたが、コールマン選手が1着でゴールしたのかと

場内のどよめき。

そして1着が、ガトリン選手と分かった時、本人は

トラックで腰を落としてしゃがみ、涙を流した。

苦節12年、やっと宿敵ボルト選手を破った嬉し涙であろう。

でもボルト選手は素晴らしい。自分から今回の勝者、ガトリン

選手に祝福の抱擁をした。同様に新鋭のコールマン選手

にも行った。本当のヒーロー、王者の風格が備わっていた。

最後の戦いをこんな風に締めくくったウサイン ボルト選手。

こんな劇的な試合をテレビ画面を通じて観戦できた事に感謝する。
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