プール教室の女性のことを、今夜は話そう。

今朝、土曜の教室で一緒の女性（Ｙさんとしよう）と久し振りに

プールで会った。これ程間隔が空いたのも何か

有ったのだろう。

Ｙさんは、背は１５０センチくらいでちょっと小太りではあるが、

水泳を上達したい向上心は、私以上と思う。とても気さくで誰にでも

声を掛けて親しくなる性格である。そのＹさんには同居している

姑がいるが、彼女が姑の介護を一手に引き受けている。

Ｙさんと旦那の間には、お子さんはいない。年下の旦那で、Ｙさんから

ご主人を紹介されたこともある。中肉中背ではあるが、若々しい雰囲気。

Ｙさんもどちらかというと童心ぽいところがあるから、60過ぎて

いても50代に間違えられるという。

「Ｙさん、プール久々だがどうしたんだい？」と私が尋ねると

「姑の介護で疲れていて、片時も目を離せない。今度グループ

ホームに姑を入れる手続きで、あたふたしているから」と。

顏には介護の疲れが滲んでおり、いつもの明るさがない。

Ｙさんが続けていうには、「このプールに来るのは、介護の

ことを一切忘れるためもあるのよ。携帯にも出られないし。」

私は、Ｙさんがプールに熱心に通っているのは、上達したい

一念とばかり思っていた。私は、勘違いしていたんだな。

私も一時私の両親の世話をした時があるから、Ｙさんの大変さは

想像できる。携帯にかかってくるのは、きっとデイサービスを

お願いしている事業所のヘルパーさんからであろう。

少しの間だけでも、重くのしかかる姑の介護のことを忘れて

心の開放をしたいのだろう。

私の近い将来、足腰が弱って人の世話になるような生活を

何時かは直面するかも知れない。考えるだけでもおぞましい。

私の勝手な願いであるが、できたらピンコロとしてもらいたいな。