成人の娘を殴った父、逮捕される
よく聞く話であろう。
家庭内暴力、DVと変わらない事件が名古屋で起きた。
それを起こした父親が、社会的権威、名誉のある名古屋
大学医学部教授という肩書があったから、その社会的影響は
大きかった。公共放送の夕7時の全国ニュースでも報じられた。
父親は、家族からの通報で、逮捕された。
その父親と娘との喧嘩に対し、父親が暴力をふるったことは
認め、その原因は、「娘がいうことを聞かなかったから」と
証言。
三年前から、この家族は父親の家庭内暴力に対し、警察に
相談していたとも報じていた。
きっと大学内でも教授というトップにあって、部下は
絶対服従のような環境だったのではないか。
ましてや、自分の家では、妻や子供は父親の絶対権力の
配下では、絶対服従を強いられたいたのではないかと。
父親の命令に口ごたえや、拒否など許されない状況だった
ように想像される。
こんな家族が、世の中にまだ厳然とシーラカンスのように
どの位の割合で残っているのであろうか。
この事件の父親は54才、少なくとも戦後生まれである。
私の勘では、一割、二割、いや三割くらい残っているかも
しれない。
有名大学医学部の教授という輝かしい業績を持つ父親が
血を分けた大人の娘(23才)に対し暴力を日常的に
ふるっていたということは、何とも阿呆らしく、
悲しい話である。