相手の態度は、自分の「心の鏡」
60代前半  静岡県
2017/12/20 22:18
相手の態度は、自分の「心の鏡」

古代ローマのオーガスタ皇帝は、皇后との夫婦仲が極めて睦まじく

家庭においては全てが皇后のいうがままで、少しも逆らうことが

なかったそうだ。つまり、おとなしくて、優しくて、善良な夫で

あったわけである。

もとより、皇帝は恐妻家ではなく、皇后はかかあ天下式に夫を

支配したのではない。にも拘わらず夫を「自由自在に操る」という

ふうであった。かねがね、このことを不思議に思い、羨ましく思って

いた宮女たちが、ある日皇后に「どういう秘術でもって、お上を

かくもご自由にあそばすのですか?」と聞いた。

皇后、答えて、「自分が従順であることによって」----宮女たちは

意外な答えにはじめはびっくりし、やがて、なるほどと深く納得が

できたそうである。

皇后には夫を支配する意図など、かけらほどもなかったのだ。

反対に、従順であることにのみ努めていた。

その徳へのリアクションとして、夫のほうも、従順になった、と

いうことであったのだ。つまり、夫の姿は、皇后のそれの”写し”で

あったわけである。

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生きるヒント「一日一話」より抜粋
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