アフターピル
厚労省の統計データ(2016年度)によると
日本における人工妊娠中絶件数は、年間
16万8015件。年齢階級別にみると
①20~24歳 3万8561件
②30~34歳 3万4256件
③25~29歳 3万3050件
④35~39歳 3万307件
⑤40~44歳 1万5782件
⑥20歳未満 1万4666件
参考)2016年度の出生数は97万6979人。
人工妊娠中絶件数比率は17%であった。
望まぬ妊娠の恐れがある場合、性交後
緊急的に避妊薬(アフターピル)を一定
時間内(72時間 或いは120時間)に服薬
できれば、黄体ホルモンで排卵を抑制した
り、遅らせたりして妊娠しにくくする。
副作用は出血や吐き気など。性交後72時間
以内に飲んだ時の妊娠阻止率は国内外の臨
床試験で約80%。飲むのが早ければ早いほど
良いといわれている。
日本では、このアフターピルは、産婦人科医師
の処方が必要。「ナビタスクリニック新宿」で
は、この9月からスマホから遠隔診療で処方する
窓口が出来ている。直接対面ではなく、インター
ネット経由で診察、処方を行う。
アフターピルの効果は一時的で、次の妊娠には
全く影響しない。
誤って何らかの事由から望まぬ妊娠をし、人工
中絶手術をする負担を女性が強いられるくらい
なら、アフターピルを服薬した方がその女性の
精神的・肉体的負担を軽減できる。
但し、安易にアフターピルを使用しなさいという
訳ではなく、あくまで避妊具、経口避妊薬等の
計画避妊の次の手段として位置づけである。