桜堤の歩道を 歩いて
今日も何時もの市民体育館までの歩行ルートである、桜堤の歩道を
歩いた。今は、桜の花のほぼ満開の時期。メインの車道からの側道も
近いので、今日は老人ホームのワゴン車、デイサービスの車が
沢山来ている。昼下がり、陽もかげり施設のご老人にも、
立派に咲き誇るソメイヨシノの桜を施設の職員が
見せてあげようと奮闘している。
車椅子に乗った高齢の女性達、自分の力で杖を突きながら歩ける
ご老人達、それぞれ顔を高揚させながら、桜の花を見上げて
愛でている。また健常者もその歩道(幅5mくらい)の頭上に
張り出した桜の枝の薄い白花を見上げて、スマホや携帯で
写真を撮っている。
やはり桜は、日本を代表する国花である。
せいぜい2週間くらいしか桜の花が咲いておらず、
花の命は短い。そして桜の花が、風に乗ってハラハラと
散るさまが、日本の精神風土にぴったりしているのだろう。
私は、アメリカのワシントンD,Cでも桜を見たことがあるが、
やっぱり日本で見る桜の方が、味わい深い印象を抱いた思い出
がある。今は一緒に歩いてくれる女性が隣にいない。
何と心は、桜の花の美しさと対照的にうつろである。