抜歯のお話
なんですけど


というのも

痛いのは
歯茎が腫れていたからでした。

先生曰く
健康な歯なら
抜くときはいたくない？とか

（おい？
　　健康な歯を誰が抜くのよ？）

この先生
ときおり訳のわからん例えをする。

要するに
腫れて化膿してると
麻酔がアルカリ性と酸性で中和して
効かなくなるから痛いんだそうです。

じゃ、
腫れてる時にぬいたら痛いのよと
それだけ言っときゃいいやんね。

今回は
過労で抵抗力が弱いところに
かぶせてあった歯の中が割れて
そこにバイ菌が入ったようです。

じや、
抜くっきゃないよね。

そこで朝から覚悟を決めて
いざ歯医者さんへ～(´・ω・`)

まず
かぶせてあったのを外して
　　。。。これはすんなり
　　　　　痛くなかったです。

次に
麻酔を表と裏に

先生
「一寸痛いですよぉ～
　チクットしますよぉ～
　がんばってくださいよぉ～」

（子供やないんやから、さっさとしろよ）

そして
麻酔が効いた15分後

先生
太い指を突っ込んで
グリグリ抜き抜きはじめました。

「痛かったら言ってくださいね。
　　何本でも麻酔うちますからねぇ～
　　　　10本でも打ちますからねぇ～」

（おい？どんだけ痛い予定なんよ？）

（あっ！うっ！うだ！痛い！）

麻酔2本追加

先生
ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰみたいのでグリグリして
ペンチみたいのんで強引に抜き抜き

（うぐっ！ぐっ！痛い！！）

麻酔また1本追加

顎の感覚がボケてきました、

「フェんへぇい、いた(>_<)ひーへど」

先生
「腫れてるから麻酔効かないんですね」

（それ、さっき聞いた。）

麻酔さらに1本追加

（えっ？　先生？
　　　麻酔効かないのとちゃうのん？）

せんせいの太い指が
だんだん凶器にみえてきた。

僕は・・・・
ぼぼくは・・・・


助手のお姉さんの

透き通るようなうなじを見つめながら
痛みを堪えてました。


すると流石の先生が
助手のお姉さんに呟きました。


先生
「ちょっと、〇〇子先生呼んできて。」

〇〇子さんてのは
先生の奥さんです。

そしてため息をついて
僕にこういいました。

先生
「この場合、男が力任せにやると
　回りの骨を痛めてしまう恐れがあるので
　ここは女性の方がいいと思います。」

（えっ？奥さんと代わるの？
　てか、先生力任せにやってたの？）

先生
「これは一種のパズルみたいなもので
　上手く外しにかかるのがいいんですね。」

（だから？）

「こういうの
　　　うちの奥さんが得意なんです。」

（う～なんだこの人は、、、
　　奥さんをすげぇ～信頼してんだ。）

僕はもう
どうにでもしてくれって
解体新書な気分になりました(笑)

・・・・・・・

奥さん登場
「どったの？」

先生
「どこかで癒着してるようで
　　無理に抜けないんよ。」

奥さん
「癒着？」

先生
「腫れてるとこと癒着してると思う。」

レントゲン写真を指差して

「ほら、ここの右の三番目」

奥さん
「そうなん？
　　　ほれは左でしょ？」　

先生
「あっそうそう
　　　こっちの右の・・・
　　　ほら、ここの、見てよ。」

（おいおい？
　　なんだこの夫婦の暖かい会話は？）

（どうでもいいから、はやくしてよ！）

そして

やっと

奥さんが

座って細い指を入れてきた。


（あれっ？
　　旦那先生と座る位置も指の角度も
　　全く違う。）

奥さん
「ここ？痛いの？」

ウウン

「ここは？痛くない？」

ウウン

「じゃーここは？」

イタフナヒ

「それじゃ～ここね！」

フガフガうっ！

「ここに麻酔してメス入れるね」

ハヒ

「痛くない？」

ﾌﾝ

「痛くない？」

ﾌﾝﾌﾝ

奥さん
「ほらほら見えてきたぞ、こいつ！」

ﾎｰ？

奥さんが鼻歌を始めました。
ふあぅふぅーふふふん♪♪♪

「ほーら取れまちたぁ～♪♪♪
　　　　　）　　難産たったね。♪♪♪」

（おい？
　　　赤ちゃん言葉になってるし）



僕は

頭越しに当たっていた
奥さんのぺちゃぱいに

頭をスリスリしたくなりました。



奥さん
「はい！
　　じゃー患部を綺麗にして掻爬しますね。」

一針二針三針～ふふふん（´ 3｀)


そこへ旦那の先生が

「取れた？
　　じゃそのあともまかせたね。」


後で聞いたところ
いまや歯医者は大学でも
女性のほうが圧倒的に多く
なってきてるそうです。




ほんで
先生曰く

「こういう作業は
　　女性のほうがむいてるんですよ。」


（男でも上手い人は
　　　　いると思うけどね～）




彦甚尽～（´ 3｀)ｲﾀｶｯﾀｧ～