ついうっかり
ラインを入れちゃいました。

火曜日に会ったばかりなのに
あいつと会うと余韻が残るんですね。

一番長く付き合ってるやつですし
お互いに
みも蓋もない程に臭い仲というか
気のおけないやつですからね。

あいつって
そもそも嘘つきで
気性が荒く自堕落でした。

そりゃもう
やる事がめちゃくちゃで
随分手を焼いたものでした。

でもめちゃしても
した後はいつも
泣いてボロボロになって
しがみついてくるんですね。

最低限度な努力でも
あいつにとっては
最大限度の努力をしているのが
僕にはよくわかっていました。


ちょい前まで
色んな事がありましたよ。
て言うか
色んな事をやらかしてくれましたよ。

遠方に出張中でかまえない時に
手首を切った写メを送ってきて
直ぐ来いって言ってみたり

目の前で
車のキーを首に突き刺してみたり

いきなり
マンションのトユをつたって4階まで登って
手摺から身を乗り出して
飛び降りる振りをしてみたり

家に行って奥さんに
関係をぶちまけてやる
なんてわめいてみたり

そんな荒々しく振る舞ってはいても
結局は
ラブホのスリッパを投げつけるくらいしか
できないんですね。

そしてさんざん暴れてから
決まって急にしょんぼりして泣くんです。


あゆ
「彦ちゃん、
　　私がすぐにしょんぼりするのん
　　　知ってたからな」

彦
「すぐではなかったと思うけど」

あゆ
「それに、
　私がほんとは気持ちが優しいって
　いいこだって知ってるやろ。」

彦
「うん、それは知ってる。
　ただし気性が荒いだけやって(笑)」

あゆ
「けらけらけけら」

彦
「笑いすぎやろ」


あゆ
「仲のいい親友の〇〇ちゃんには
　　彦ちゃんのこと言ってるよ」

彦
「てことは・・・僕と・・・
　エッチしてることも言うてるのん」

あゆ
「うん、もう付き合い長いし、
　一番素でおれる人やて言うてる」

彦
「ふ～ん、こんなおっさんで
　恥ずかしないのん？」

あゆ
「十代の頃はな、
　周りから変に見られるし
　怖いのもあったけどな、
　今はもう一緒に歩いててもおかしないやん」

彦
「いや、お前まだ25やし、、、
　　じゅうぶんおかしいと思うけど・・・」



そんなラブホのベッドの上で
こどものようにはしゃぐあいつの身体は
理想を遥かに越えて美しくセクシーに
なっていました。




彦甚尽～(´・ω・`)