青い春
50代半ば  大阪府
2018/06/07 4:06
青い春
「僕のそれは
迷ってさ迷い続けた
真っ青で悩める春でした。」

幼子は頼りなく
十代はおどおどして
二十歳からは疎外感に
そして大人に成りきれず
卒業後直ぐアメリカに飛んでました。

それは
ただただ
自信がなくて
無謀な道行きで
自分を曝け出したくて

小学生の頃
お風呂で皮を
むりやり剥いた

あのヒリヒリした
無防備な亀頭そのもの
だったのかも知れません。

教育に否定的だった父に
対抗心を抱いた母のお陰で
学費と下宿代金二万五千円を
詫びながら貰っていた苦学生でした。

彦甚の蒼い春は
それでも社会から
自由という執行猶予を
許されている焦燥感に満ちていました。

何より辛いのは
自分自身が何者で
何をすれば善いのか
どう生きれば良いのか
皆目見当がつかない事でした。

そんな愚かな葛藤に圧され
ふと足元を見るとそこは
誰一人知る者のない
LA空港の到着ロビーでした。

その時が
彦甚にとって

初めて一人になれた
流される事もなく
誰の干渉もなく

真っ赤に燃える
青春のデパーチャー
だったのかも知れません。



それは
彦甚が
弱冠23歳の
青い春でした~(´・ω・`)
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コメント

50代半ば  北海道(道央)

2018/06/07 17:06

1. 指名手配の、貼り紙みたい、

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