未練坂からあいつを探す
あれから、、、
1年と5ヶ月、、、
去年の6月29日、、、
あいつが居なくなって、、、
もう何年も経ったようで、、、
振り返ればほんの昨日のようで、、、
目の前に佇む墓標を見詰めて涙する。。。
まだ、、、
涙は枯れてなかった。
あいつの人生の三分の一に関わった。
ヤンキー上がりの乱暴な少女と
暇を持て余した中年男の適当な出会いが
騙し騙されながら月日を重ねるごとに深まり
気持ちが揺れればゆれるほど互いを遠ざけた。
でも
気がつけば
あいつから離れる事はなくなっていた。
そしていつの間にか女は小声になり
男は本音を聞き逃し
いつものように振る舞ってしまっていた。
そして今度は男の方が
永遠に置きざれにされていた。
もう会えないのはわかってる。
やっと教えてもらった霊園を彷徨って
あいつのお墓を探しあてた。
墓標にはあいつの名前と旅立った日が
確かに刻まれていた。
コメント
2021/11/28 20:40
1. きっと喜ばれておられることと思います。故人のご冥福をお祈り致します。
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