我が家の年末年始では
拘るような由緒も家柄とかもなく
さほど格式ばった事はありません。

それでも一頃昔
僕達が子供の頃は
父や母が庶民的な行事を
毎年行っていました。

２８日には
家族総出で大掃除でした。
畳をみんな上げて庭に立てて
天日干しをして竹でパンパン叩きました。

ガラス窓も全て外して洗い場で水をかけ
悴む手で洗いました。

天井の埃をはたいて
廊下に雑巾掛けをしたり、、、

総出と言うのは
父母と兄弟姉妹で
姉が二人と長男と弟の僕です。

これは半ば強制的でした。

役割分担は
父が窓や雨戸や畳を外して周り
僕たちが洗っていきます。

家の中の拭き掃除とかは母の仕事で
母はその傍ら大きな樽に
白菜の漬物を大量につけてました。

ここで
家族総出といいましたが
ある程度成長して物心がつくと
いつの間にか兄の姿は消えてました。

姉達は家の内外問わずに
いつまでも手伝わせさせられてました。

昔ながらの風習と言うか
男尊女卑と家長制度の名残りです。

そんな中
僕はギリギリ産んでもらった
どちらでもよかった末っ子でしたから
何に付け遊び半分で手伝ってました。

一通り終わると
当時は舗装道路が少なくて
砂利道が多く
まだまだ希少価値だった
父のヒルマンの洗車を手伝いました。

この時だけは
何処からともなく現れた兄が
率先してましたね。

こういう事は
成長につれて兄が抜け
やがて姉たちが抜けて

気がつくと
遊び半分でやっていた僕だけが
大人になってもいつまでもやってました。

皆んな其々に用事で忙しく
なぜか僕だけが暇で
うまい口実がみつからなかったようです。

さあそして
大晦日です、、、



彦甚尽。。。。^_^