思い出の中の秘密達~①
50代半ば  大阪府
2022/01/25 7:52
思い出の中の秘密達~①
非日常と言うのが
誰の記憶にあると思います。

僕にもいろいろ有ります。

そんなお話を書いてみます。

一つ目のお話は十代の頃、
まだ中学一年の時でした。

その頃僕は憧れいた宇宙ロケットを
この手で作りたくてうずうずしてました。

そこでまず
固形燃料を作ろうと思い立ち
固形燃料というワードとこれに関わる項目を
百科事典で索引しまくりました。

辿り着いたのがなぜか
過酸化水素という劇薬です。
これはとても危険な薬品でした。

当時は親が同伴であれば
薬局でも簡単に買えたのです。

そこで僕は
学校の実験の為とか
細かいことに気ない父を
騙くらかして 手に入れました。

これは発火性の劇薬で
可燃物を混ぜれば
急激にもえます。
つまり爆発します。
(百科事典の受け売り)

でもとても危険な薬品で
少量でも吸い込むと
幻覚作用があるらしくて、、、

あの頃よく
夜中にうなされてました。

思い起こせば
危なかったです。

それはともかく← 

僕は
ロケットを作りたい一心で

機体の軽量化や
3段構造にして点火しようとか
着陸させる時は
落下傘をひらけようとか

幻想とあいまって
わけのわからない夢を一杯見てました。

実験はこっそり
裏庭の井戸小屋でやりました。

この井戸は我が家のコスパスポットで
夏はスイカを冷やし
平生は沸かしてお風呂につかい
父がラジエターを買ってきて
水冷クーラーや暖房にもつかってました。

そんなポンプ音の響く小屋て
拾ってきたきた小瓶の中に
過酸化水素や可燃剤と思しき
石炭やら木屑やら紙や

メリケン粉やら砂糖やら塩まで、、、
なんでもありでた。

実験内容はいたって簡単で
色々混ぜて紙でくるんで
阿部のマスクを着けて
マッチ棒で火を付ける。

誰も知らない
ひみつの実験室。

その頃、
一つ年上の兄は
公園の集会場の裏で
近所の女の子を集めて
お医者さんごっこをしてました。

それぞれ道は違えど
秘密を持つ危ない兄弟でした。



つづく~





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