明美の名古屋での大学生活は､

順風満帆でした｡

保母さんになる夢に向かって､

明美は輝いていました｡

お嬢様といっても農園の田舎育ち｡

疑うことも裏切ることも知らない･･･

明美は無垢な娘だったのです｡

ある日彼女は学園のｺﾝﾊﾟで知り合った青年と恋に落ちました｡

沖縄生まれで彫りが深く健康的に日焼けした
とてもﾊﾝｻﾑな青年でした｡

そのこともまた､
明美の学園生活を華やかにしていました｡

････でも

彼女の運命の神様が･･･

ﾍｿを曲げてしまったようなのです｡

いや｡？

身から出たさび･･･なのか？

有頂天になっていた明美のまさかの妊娠でした｡

優しい親元を離れ､
はじめての下宿生活｡

世間知らずな娘には､

それはとても過酷な状況になってしましまったのです｡

そんなﾊﾌﾟﾆﾝｸﾞに追い打ちをかけるように･･･


彼が･･･
姿を･･･
消しました｡･･･

連絡も途絶え､
明らかに彼女の前から･･･
消えました｡

明美はいったいこんな事をだれに相談出来たでしょうか｡

田舎にいるたった一人の妹はまだ高校生｡

優しい両親には口が裂けても言えません｡

･･･

明美は､どうすることも出来ず･･･

学校にもいけず･･･

悶々とまがりしている下宿の喫茶店でとじこもってしまいました｡

そして気がおかしくなりそうな憂鬱な日々が１ヶ月２ヶ月とすぎていったのです｡


どうするの？
明美？




････つづく