恋物語(4話)-もう一人の明美
「それでぇー、
どぎゃんするの?おみゃぁーは?」
もう一人の明美が?
満を持して
なかば苛立ったように、
明美の頭をこずいた。・・・
えっ?
彼女はその時我にかえったように、
はっ!として涙を呑み込んだ。
この時始めて
これまでは大人しかった
しっかりものの明美があらわれたのだった。
「こんなんじゃだめだ。
どうしよう。どうしよう。
わたしの赤ちゃん・・・どうしよう。」
明美は泣いてる場合じゃなくて・・・
ようやくチャントしようと考え始めた。
・・・でも明美の日記を盗み読みながら・・・
ぼくの目頭は未だ湿ったままでありました。
(ガンバレ!明美)
考えた末・・・
明美は・・・・
赤ちゃんを・・・
諦めました・・・・
どうか明美をせめないで。
間借りしていた喫茶店のママが、
明美の異変に気づいて、
相談にのってくれた結果でもあったのだ。
自分の気持ち、
大人の意見、
そしてママさんには世間を諭された。
全ては闇の中。
実家の両親には内緒にするしかなかった。
全ては自分の心の中とこの日記の中に・・・
封印した。
・・・でも
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
あの日から。
明美の涙は再び
とめどなく流れ続けることに
なってしまいうのだった。
『ごめんね。私をゆるしてね。
ごめんね。私の赤ちゃん。』
・・・・つづく
コメント
2011/07/03 9:45
1. おはよう
右に1票(笑)
これもシリーズ化してる(笑)
この展開は!?‥
返コメ