もしもあの時。。。
明美に生理がこなかったら・・・
僕の人生はがらっと違っていただろう。
正直こわかった。
まだまだスネかじりの末成り瓢箪(うらなりひょうたん)にとって・・・
明美を妊娠させるなど・・・
途方もないことにちがいなかった。
もちろんそれからは何があっても厳重に注意をした。
それはふたりの関係をより親密にしたとも言えるし、
またふたり・・・
男と女の距離感を明確にしたとも言えるできごとではあった。
つまりは、僕はいつも心のどこかかで、
『ごめんね、明美』
とつぶやいていた。
すべからく有頂天になれない、
そんな僕という男のつまらない部分であったのだ。
ふたりして買い物に行った市場や近所の風呂屋。
いつも北と南にでかけていったプラットホーム。
とても素うどんがおいしくて、
しょっちゅう食べに行ったえきまえの大衆食堂。
すべてが走馬燈のように・・・
二人を別れの瞬間へとおしやっていった。
なぜ?
あんなに愛し合った明美と別れたのだろうか?
その答えは今も心の中にしまい込んでいる。
そしてごめんね。明美。
もしももう一度あの場面に戻れたとしても・・・
僕達には同じ答えしか出せないだろう。
きっとそれが青春なんだろうと思う。
あの日明美は僕にこういった。
「彼方は・・・私にないものをたくさんもっている。
私はきっと彼方には何もしてあげれないの。・・・」
それらの言葉の中には、
僕には計り知れない明美の喪失感がこめられていたのだ。
明美の日記をよみつくした、多くのことを知ったつもりの僕でさえわからい事実がいくつもあった。
そのことを・・・
明美は一つ一つ僕に話してくれたのだ。
・・・・つづく
あっ?
つぎで最終にするね。
コメント
2011/07/10 4:15
3. えー
もっと読みたーい
とリクエスト
返コメ
2011/07/10 0:26
2. >うさぎさん
おやすみ、
返コメ
2011/07/10 0:15
1. (´□`)はーい♪
返コメ