[演劇]短編?クロッキの悲劇[演劇][鉛筆][9]
50代半ば  大阪府
2011/07/16 9:18
[演劇]短編?クロッキの悲劇[演劇][鉛筆][9]
もうひとつ・・・

ワンカップ大関が机の下にころがった。

クロッキのため息がまたさらに深くなったような・・・

(なんで?
きみをクソッカスに扱うあの、、、
はなもちならない女の為に・・・?
そんなに落ち込めるんや????)

僕は届かない声でクロッキに問いかけていた。

彼にはそのような発想自体ないのは解ってた。

ぐじぐじと女々しいお人好しの・・・
天然いいやつだ。

何も言っていない、何もしていない
のっけから独り相撲のクロッキに?
勝手気ままなチエ先輩に?

スーパー外野席のぼくが不覚にもため息をついてしまっていた。グググ

まっ。。。ええやんか。

クロッキはつぎの一本を開ける寸前に寝てしまい酔った。
[指でOK][決定][決定]

ほっといて帰えろ[走る人][パソコン]

・・・・・

それから暫く経って、

すべて平穏に?
思えた。

それぞれに身を焦がした熱い夏も終わり・・。・

朱色の秋がやってきた。

僕は小柄で可愛いアンパンとの恋に夢中になっていた。

ごめんね。

クロッキのことはすっかり念頭に無かった。

ESSも適当だったし。。。

そんなある日・・・・

クロッキがみちがえるように明るくなって、社交的なナイスガイになってあらわれたのだった。

道行く知人に声をかけ、

二言三言社交辞令をかまし、

愛想をふりまいている。????

(えっ?
どないしたんやろ?
クロッキの奴、なんかええことでもあったんやろか?)

それはあたかも選挙運動でもしているようであった。

・・・・

うきうきそわそわと・・・

どことなく落ち着きの無かったフレッシュマン達も、

ようやく水を得た魚のように潤(うるお)いだしていた。 (うるうる)

熱い日差しで焦がしたお肌も・・・

あたかも脱皮して生まれ変わったように水水しい・・・

そしてキャンパスのここかしこには、

仲良しグループの花の輪が咲いていた。

みんな楽しげだ。

もうすぐ始まる学園祭の話や打ち合わせでもちきりだ。

僕の彼女も女友達有志で
おうどんの店を出すらしい。

実のところ僕はこのような祭りやイベントは苦手で・・・

スーパー知らん顔をきめこんでいたのだが・・・

社交的なあんぱん嬢にひきずりこまれていた。

(ああ、めんどくさい。ほかの女ともしゃべりたくない。)

若い僕は結構我が儘だったのだ。

とりあえず彼女たちが開店中、
僕は食べる心配はしなくてすみそうで・・・

それだけがうれしかったのだ。

なにもかも・・・
流れる秋雲のように平和だった。

でも・・・

僕には、数日前に見た例のクロッキの変貌が、、、

なぜか
妙に気になっていた。???

そんな思いもあって

いつもそれとなく見渡していると・・・

えっ?

で・・・クロツキは?

華やいだキャンパスには見あたらない。

そういえば、景気よく挨拶しながら闊歩していくわりには・・・

そのまま素通りしてどこへともなく消えていた。

そんなことがあってから。。。僕は、

毎夕部室のあかりが・・・

60Wの貧相な電球が・・・

部室にともっているのを見守るようになっていた。・・・・[たらーっ(汗)]

みんな忙しくて部室になんぞ立ち寄るはずもなく・・・

それは奴にちがいなかった。[冷や汗]










・・・・つづく

コメントする

コメント

60代前半  北海道(道南)

2011/07/16 9:59

1. o(^-^)o ワクワク[るんるん]

結構ハマるね[ウッシッシ]

楽しみしてるよ[ほっとした顔]
白うさ可愛い[目がハート]

…━…━…━…

無料会員登録はコチラ

…━…━…━…