いきなりロサンゼルス市警の集団に取り囲まれて、
窮地に陥っている僕を助けようとして、
スーザンが孤軍奮闘してくれている。・・・
僕はフロントガラス越しから、
小柄な彼女が光ってみえました。
僕爆弾テロリストなんかであるはずがないことを
訴えてくれているのでしょう。><;;;
実は僕とこのスーザンとはちょっと訳ありな関係だったのです。
おー! スーザン。
それはこの大捕物が起こる数週間前のことでした。
深夜勤務の折にスーザンが・・・
痴呆のお爺さんに襲われていたのです。
夜中の3時頃、
病室を巡回していた看護婦のスーザンを突然ベッドに引きずり込んで、
クマのように大きなお爺さんが馬乗りになっていたのです。
僕はたまたま向かいの部屋で、
ごみばこの収集と掃除をしていました。
オープンでバリアフリーな各部屋は、
扉が無く見通しがいいようでも、
奥まった暗がりは案外死角になっていました。
カサカサカサッという絹ずれの音?
人がもみ合うようなきしみ音?
僕は不振に思いその部屋をのぞき込みました。
すると・・・
スーザンが爺さんの下敷きになってもがいていたのです。
必死で抵抗していました。
「へぃ! ぐらんぱー。
ドンドゥザツ。プリーズ。クィットイット!
ドンビーステュピッ!」みたいなことをいっていたようです。
きっとあまりの驚きで、
声にならないかすれ声で叫んでいたのだと思います。
でも、それでも、
病人のじっさんを労(いたわ)るように
諭(さと)すように優しくいっていたようにもおもいます。
とりま痴呆のお爺さんだからと、
僕もたかをくくっていました・・・・・・・が?
えっ?
爺さんのデッカい手が・・・
スーザンの白いスカートを引きちぎるように、
パンティーを脱がしにかかっているではありませんか。
優しくしている場合ではない。
僕は思いっきり大阪弁で・・・いいました。
「こら!じいちゃん!
なにしとんやぁ。
あああかんやろ。やめんかい。」
僕はとっさに爺さんの手首をつかんだのですが・・・
それよりももっと強い力でぎゃくに僕の手が爺さんに・・・
鷲づかみにされちゃっていました。ぐぇっ。
すっごい力で爺さんの爪が、
僕の腕に直に突き刺さっていました。
いってぇー。
血が・・・
でもその隙にスーザンが抜け出してくれていましたから・・・
良かった。
・・・・
そんなことがあって、
僕はちょっと良い格好でプチヒーロモードでした。
ははは
それまでは日本からやって来た汚いヒッピーもどきだったのですが・・・
おかげで少しは優しい目でみられるようになったみたいでした。
そしてきっと・・・、
スーザンもそのことで恩義に感じてくれていたのだとおもいます。
僕を庇おうとしてスーザンが警察官にくらいつく様子はすごかった。
騒ぎの主役が僕じゃなくて、
ほとんどスーザンに移り変わったような勢いでした。
おーーー
スーザン。
いつのまにかみんなが君をみているよん。
・・・・・・つづく
コメント
2011/09/25 10:59
4. >コウ@横浜MkIIさん
おー!
スーザン。
すてきで
まじめな
看護婦さんやし。
返コメ
2011/09/25 10:57
3. >☆璃瑠★リル☆さん
いつもありがとう。
長くてごめんね。
スーザンとはお友達。
にょ。
返コメ
2011/09/25 8:49
2. スーザンやるじゃん
でもタイトルが気になる
このあとスーザンに何かが起こる?
返コメ
2011/09/25 0:49
1.
こんばんちゅ(´∀`)
やっぱり彦りんとスーザン…←
返コメ