男がこの少女と出会ったのは･･･

京都伏見稲荷界隈の小道だった｡

男はそれまでつきあっていたひとと別れたばかりだった｡

失恋に打ちひしがれ､

ただ闇雲（やみくも）に･･･

哲学の道から､東福寺､そして山腹ずたいに散策していた･･･

それは､

だ～れも通らないような男のすきな山間（やまあい）の小道（獣道）だった｡

東福寺から伏見山の中腹をほぼ一直線に歩けば､

伏見稲荷の参道へとたどり着くことができるのだ｡

（現在はたしてどうなっているのかはさだかでないが）

男は幾重にもかさなり続いている真っ赤な鳥居をくぐりながら･･･

自分の体のすみずみにしみついた女への未練を剥がすように

参道の階段を一段一段降りていった｡

疲れとけだるさの中で､

男なりに失恋のﾋﾟﾘｵﾄﾞをつける道行きだったのだが､･･･

その先にこの少女がまちうけていた｡

男と少女の性（さが）の稜線（りょうせん）とも言うべき交差があった｡

きっかけ？
巡り合わせ？
ご縁？

それはとりとめのないすれ違いのはずだったのだが･･･

男の行く手をはばむように少女がいた｡

小道にころがっていた伏見名物の雀の姿焼きを囲んで､

少女達のｸﾞﾙｰﾌﾟがなにやらぎゃｰぎゃｰと騒いでいたのだ｡

｢なんやのん？これぇ｡きっもちわるぅ｡
雀の屍骸やんか｡｣
踏んづけられてひからびとおうわ｡えっぐｰ･｡;｣
そしてこの少女がおこるようにわめいた｡

｢じゃかましいわ｡！！あんたら､それでもにんげんか？｣

そう言いながら両手で雀の姿焼きを土に埋めだした｡･･･？

（あっ？おい？それって誰かの食べ残しやんか？）

大阪からﾊｲｷﾝｸﾞにきている彼女たちには､

まさかそれが雀の串焼きとは思いもよらなかったのだろう｡

（雀がそのままの姿で開かれて､丸焼きにされている）

そんな中でも明らかに一番ｶﾞﾗのわるそうなこの少女が･･･

わずかに涙ぐんでいたのである｡

そして今､

男の胸の下に､

その少女が体を開いて待っている｡･･･

しくまれたような出会いだった｡

そんな縁でなにげにつきあいだしたのだが･･･

これまで､

人気のない公園や､京阪特急のﾛﾏﾝｽｼｰﾄ､

参拝客もまばらなお寺の境内などでしか

抱き合ったことのないふたりであった｡

こんなに･･･

人目はばからない密室で､

一糸纏わず･･･

生まれたままの姿で抱きしめ合うのは始めてだった｡

おたがいのぬくもりが､

全身に行き渡る｡

心地よい触覚の連鎖であった｡

少女の白い胸が大きく揺れている｡

が･･･

一瞬止まった｡

その一瞬･･･

少女の太ももが固まったようで･･･

股間に浮かび上がった二本の筋が少女の丘を持ち上げた｡

それは突き進んでくる男を迎え入れるように｡｡｡

が･･･逆に緊張のあまり閉ざしていた｡

男はここでたじろぎ留まるわけにはいかなかった｡

なぜなら､､､
充分すぎるほど熟した果実が､

わずかなｼｮｯｸで落下してしまいそうだったからだ｡（いかん｡やばい）

苦学生の男はｻｯｸなど持ち合わせておらず､

もっぱら女の白い腹に放出していた｡･･･が｡

この時ばかりは自信がなかった｡

瞬殺するにちがいない｡

男はなんども躊躇しながらあせっていた｡

ｾｯｸｽの目安をまだ持ち合わせていない少女であるにしても･･･

これ以上の猶予は許されそうにない｡

すでに少女はじれて待ちわびている｡

え～～～い｡＞＜；

男はもうどうにでもなれと･･･

それを少女の割輪に押し当てた｡（とろけそうにぬめっていた｡）

男は念仏をとなえるように微速前進で腰の力をぬいていく｡

今この時､､､､

ﾋﾟｸﾘとでもうごけば｡｡｡

一気に破裂しそうである｡

南無阿弥陀仏････







････つづく