谷町の少女

その名はゆきという

まさに白い雌豚だった。



その白く透き通るような腿には

さらに白く太いみみずが這うような

自傷痕が数本刻まれていた。

そして

左の腕から手首にも

段々畑のような傷跡がためらわずに切り込んだに違いない

赤い涙の跡となって残されていた。


ゆきのプロポーションは

足があと５cm長ければモデルになれたかもしれない。

顔の目鼻立ちも美形で

化粧も薄い程に魅力的であった。





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